にいみ歯科ブログ

歯周病に罹患していてもインプラントはできる?|インプラント治療における歯周病のリスク

2022年7月31日 (日)

日本人の8割が罹患している歯周病ですが、自覚症状がないため歯が動揺したり、抜けるまで気づかない方がほとんどです。歯を失ったときの選択肢にインプラントが挙げられますが、歯周病に罹患している場合はリスクがあります。今回はインプラント治療における歯周病のリスクについて解説します。

 

インプラントと歯周病の関係

歯周病はお口の中の歯垢が原因で、歯肉に炎症を起こし、進行すると歯を支えてる骨を溶かす恐ろしい病気です。日本人の8割が罹患していると言われており、自覚症状がないことから、気づいたときにはある程度進行してしまうことが多いです。

 

インプラントになる原因は、歯周病に罹患して歯を失ってしまったことが多いのですが、リスクを十分に理解していないと、脱落といったトラブルになりがちです。

 

インプラントは歯肉との付着が、天然歯に比べるとほとんどなく、歯周病菌が侵入しやすい環境になることがわかっています。そのため、歯周病菌が原因でインプラントに周囲に炎症を起こす可能性があり、インプラント周囲の粘膜に炎症が起きているものを「インプラント周囲粘膜炎」とよばれ、骨にまで到達した場合、「インプラント周囲炎」になり脱落する恐れがあります。

インプラント治療における歯周病のリスク

歯周病に罹患している方が歯周病治療を行わず、インプラント手術を行うと「インプラント周囲粘膜炎」や「インプラント周囲炎」になる可能性が高くなり、結果インプラントが脱落するリスクがあります。

 

天然の歯の歯周病と比べると、インプラントの歯周病は進行が非常に早く、歯周病に罹患している方は注意が必要になります。

術前の検査と歯周病治療が大切

歯周病に罹患していても、手術を受けることができますが、術前の検査と歯周病治療が非常に大切になります。歯周病治療を受けずインプラント手術を行ってしまうとインプラントが長持ちしない結果になります。

 

術前にしっかり検査を行い、歯周病治療を行ってからインプラント手術を受けることで、インプラントの脱落といったリスクを最小限にすることができます。

 

また術後も歯周病治療の継続と、定期的なメンテナンスやセルフケアを行うようにしましょう。

まとめ

歯周病に罹患しており、インプラントを検討されている方は、しっかり検査を行い適切な処置を行う歯科医院に通院することをおすすめします。

 

なかには歯周病に罹患していても、お金儲けのことだけしか考えいないため、歯周病治療を行わず、インプラント手術をすすめる歯科医院もあるため、歯科医院選びが非常に大切になります。


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インプラント治療をするメリット

2022年6月30日 (木)

プラントは失った歯を補うため、人工歯根を歯の根っこの代わりに顎の骨に埋め込む手術です。骨とインプラントがしっかりくっついてから被せ物をして失った歯を補います。

 

近年では広く受け入れられるようになりました。失った歯を補うための治療方法ですが、インプラントにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

今回はインプラント治療をするメリットを紹介します。

歯を失った場合の治療方法

歯を失った場合、治療の選択肢としてインプラントのほかに、入れ歯やブリッジがあります。

 

ブリッジとは両隣の歯を削って、橋渡しをするように被せ物をします。そのため、両隣の歯がないとできません。また両隣の歯に虫歯がなくて健康でも、ブリッジをするために歯を削らなけばなりません。

 

入れ歯の場合、インプラントやブリッジに比べて、非常に安定感が劣ります。そのため、噛めない、食べ物が詰まりやすい、話しにくいといったデメリットがあります。部分入れ歯では、入れ歯を支えるために金属のバネを使用するため、見栄えがよくありません。

インプラント治療のメリット

インプラント治療には以下のメリットがあります。

・天然の歯と同じように噛める

・周囲の歯に負担がかからない

・違和感が少ない

・天然の歯と同じように見える

 

インプラントは顎の骨に埋め込み、骨と結合させるため、天然の歯と同じように噛めます。

 

ブリッジと違い、両隣の歯を削る必要がないため、周囲の歯に負担がかかりません。また入れ歯と違って取り外しの必要がないため、違和感が少なく、自分の歯のように磨けます。

 

天然の歯と同じに見えるので、審美性も非常に高い治療方法です。

インプラントは保険外治療

インプラントは保険が適用されない自費診療です。歯科医院によって料金が異なります。

 

高額な治療方法ですが、天然の歯と同じように使用できるので、インプラントを選択する方が増えています。しかし、インプラントは誰でも受けられる治療方法ではありません。

 

何かしらの疾患を患っている、重度の歯周病に罹患している、20歳未満など治療に適さないケースがあります。

まとめ

インプラントはブリッジや入れ歯と違い審美性に優れ、周囲の歯に負担をかけることなく、失った歯を補う治療方法です。

 

多くのメリットがありますが、誰でも受けられる治療方法ではありません。気になったらまず歯科医院で気軽に相談しましょう。


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インプラントの寿命はどれくらい?|インプラントを長持ちさせるコツ

2022年6月13日 (月)

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司

インプラントはしっかりケアをすることで10~15年以上長く持ちます。今回はインプラントの寿命と長持ちさせるポイントについて紹介します。

 

インプラントの寿命とは

世界でもトップクラスのシェアを誇るメーカーによると、インプラントの10年生存率は10年で99.8%といわれています。またほとんどのメーカーで同じ数値の臨床研究結果が出ていることから、インプラントの寿命ははおおよそ10~15年以上といえるでしょう。

 

インプラントを長持ちさせるコツ

インプラントは保険が適用しない高額な治療になります。そのため長く持たせたいと思う方は多いでしょう。インプラントを長持ちさせるコツは以下のようなものがあります。

  • 歯ぎしりや食いしばりの対策をする
  • メンテナンスを怠らないようにする

それぞれ詳しく解説します。

 

歯ぎしりや食いしばりの対策をする

仕事中や就寝時に無意識に歯ぎしりや食いしばりをする方は多いです。噛む力が強いとインプラントと被せ物の間にあるアバットメントに負担がかかることがあります。そのような場合はネジが緩くなったり、インプラントに負担がかかり破損したりする可能性が高くなります。

 

歯ぎしりや食いしばりの対策は就寝時に装着するナイトガードなどを使用することで、インプラントにかかる負担を軽減することができます。

 

メンテナンスを怠らないようにする

インプラントでも歯周病になることがあります。これはインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎と呼ばれています。インプラント周囲粘膜炎が発症するとインプラント周囲の歯肉が腫れたり出血したりする症状です。進行するとインプラント周囲の骨にまで感染しインプラントが脱落する可能性があります。これをインプラント周囲炎といいます。

 

インプラントは天然の歯と異なり、神経がありません。そのため自覚しにくく、病気が進行しやすい特徴があります。インプラントの歯周病を予防するためにも、自宅でのセルフケアと専門家によるプロフェッショナルケアを怠らないようにしましょう。

 

まとめ

インプラントはおおよそ10~15年以上持つといわれており、中には30年以上持つ方もいます。インプラントの寿命はメンテナンスをしっかり行うことで、長持ちさせることが可能です。また、歯ぎしりや食いしばりがある方でもナイトガードなどの対策をすることで、被せ物やインプラントに与えるダメージを軽減することができます。インプラント治療をご希望の方は、メンテナンスも考慮して受けるようにしましょう。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントの保証を受けるには?|インプラントの保証について解説

2022年5月31日 (火)

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司

インプラントは高額な治療のため、トラブルが起きてしまったら金銭面が不安になりますよね。インプラントは保証制度を設けている歯科医院が多いです。今回はインプラントの保証について解説します。

インプラントの保証とは

インプラントには様々なメーカーから提供されており、ほとんどのメーカーで保証がついています。大体5~10年保証がついていることが多く、インプラントの脱落といったトラブルに保証が適用されます。

 

保証が受けられる条件であれば、インプラントの脱落や破損した場合に、新しいインプラント体に交換することができます。再埋入にかかる手術費の負担も無料になることがほとんどです。

 

メーカー側のインプラント保証は埋入した「インプラント体」や土台となる「アバットメント」に適用されることが多く、人工歯は適用されません。歯科医院によって人工歯などは独自の保証を設けている場合があります。

インプラントの保証を受けられる条件

保証は以下のような条件が設けられている歯科医院が多いです。

・食事など日常生活の範囲以内でインプラントが脱落、破折した場合

・埋入を行った歯科医院で、定期的なメンテナンスを行っている

・喫煙者の方は、禁煙を行っている

・保証期間の範囲以内である

 

メンテナンスを怠っていたり、事故などで脱落した場合、保証期間が過ぎている場合は保証が受けられません。

 

メーカーが定めた保証期間内で、トラブルが起きた際上記の条件を守っていれば、ほとんどのケースで保証が受けられます。しかし、なかには保証期間内でも受けられないケースがあり、原因の多くは「メンテナンスを怠っていた」ことが最も多く挙げられます。

 

インプラントのトラブルは、「インプラント体」よりも人工歯が破損するケースが多いです。人工歯の保証を5年間設けている歯科医院が多く、保証期間内であれば修理や作り直しをすることができます。

 

インプラント治療を受ける際は、歯科医院との契約書を交わすことが多く、保証に関しても書面に書かれています。手術前にしっかり確認しておくことが非常に大切です。

トラブルを予防する方法

トラブルを予防するためには、術前の説明をしっかり受け、理解したうえで治療を行うことと、定期的なメンテナンスを怠らないようにすることが大切です。

 

メンテナンスはクリーニングの他に、インプラントと骨の状態を確認や、かみ合わせの確認をします。多くの歯科医院では3~4ヶ月に1度の間隔でメンテナンスを推奨しており、残っている歯を大切にするためにも定期的なメンテナンスを怠らないようにしましょう。

 

まとめ

インプラントはメーカーによって5~10年の保証がついていることがほとんどです。また人工歯にも歯科医院によって保証がついていることが多く、安心してインプラントの手術を受けられます。

 

インプラントの成功率は高いものになっていますが、入れたら一生安心なものではありません。トラブルを予防するためにも日頃のケアと、定期的なメンテナンスは非常に大切になります。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司


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奥歯をインプラントにするメリットとデメリットを解説

2022年5月18日 (水)

日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司

奥歯が抜けた状態が続くと、食べ物が思ったように噛めず不便を感じます。自分の歯のように噛める治療方法は、インプラントが適しています。そのためインプラント治療を考えている方も少なくありません。そこで奥歯をインプラントにするメリットとデメリットを解説します。

 

奥歯をインプラントにする4つのメリット

奥歯は食べ物を噛んだり、発音に影響したりと非常に大切な役割を持っています。奥歯をインプラントにすると以下の4つのメリットがあります。

自分の歯のように噛める

インプラントの最大のメリットは、自分の歯のように噛めることです。あごの骨に歯の根っこの代わりとなる、人工歯根を埋めると骨と結合して自分の歯のように噛めます。

イ段の発音がしやすくなる

奥歯がないとうまく発音ができません。奥歯がないと母音のイ段の発音が難しいとされています。

 

奥歯にインプラントを埋入することで、歯があった頃のようにスムーズに発音がしやすくなります。

骨の吸収を防ぐ

歯がない状態のまま過ごすと、あごの骨に刺激が伝わらないため、骨の吸収が進みます。そのため歯が抜けた部分の骨だけ、薄くなったりへこんでしまたりする変化が見られます。

 

インプラントは噛むことができるため、骨に刺激が与えられ骨の吸収を防ぎます。

噛み合わせが整う

奥歯を失ったまま長期間にわたって放置すると、両隣の歯が倒れてきたりと噛み合わせのバランスが崩れます。

 

奥歯にインプラントを埋入することで、噛み合わせのバランスが整います。

奥歯をインプラントにするデメリット

メリットが多いインプラントですが、デメリットもあります。メリットとデメリットの両者をしっかり理解しましょう。

保険が適用されないため高額

インプラントは一部の場合を除き、保険が適用されない高額な治療です。

 

インプラントは材料、器具、機材、人件費など一つひとつにコストがかかるため、高額な治療になります。

骨の量が足りない場合は骨を造る手術が必要

インプラントを埋入するために、十分な骨の量がないとインプラントを支えることができません。骨の量が足りない場合は、骨を造る手術が必要です。

治療期間がほかの治療と比べて長い

ブリッジや入れ歯の治療と比べて、インプラント治療は骨と結合するまでしっかり待つので、治療期間は長くなります。

 

また2回法と呼ばれるインプラント手術の方法では、2度手術が必要なため、さらに長期化します。

まとめ

奥歯にインプラントを埋入するメリットとデメリットを紹介しました。失った歯を補うための治療としてインプラントは確立されている治療方法です。そのためインプラント治療をする方が増えいます。

 

どの治療もメリットとデメリットがあります。歯科医師とよく相談をし、しっかり理解したうえでインプラント治療を受けましょう。

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントとは?|インプラントの基礎知識

2022年4月28日 (木)

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司

インプラントの総称は、体の中に埋め込む器具のことをいいます。歯科治療では、歯を失った場合、歯を補うための方法として、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療方法です。今回はインプラントの基礎知識を解説します。

 

インプラントは失った歯を補う治療方法

インプラントは失った歯を補うための治療の選択肢の一つ。インプラントの他にブリッジや入れ歯が挙げられます。インプラントは他の治療方法と異なり、隣の歯を削ったり、部分入れ歯用にバネをかける必要がなく、他の歯に負担がかかりません。

 

基本的に人工歯根となるインプラント体、土台となるアバットメント、歯の代わりとなる人工歯の3構造に分けられます。

 

インプラントに使用される素材は「チタン」が用いられています。1952年にチタンと骨が結合することが確認され、研究が重ねられて、近年ではインプラントの素材として使用されています。

インプラントはほとんどのケースで保険が適用されない

歯を失う原因の多くは、虫歯や歯周病が挙げられます。しかし、インプラントは虫歯や歯周病が原因で歯を失った場合、保険が適用されず自由診療となります。

 

インプラント治療が保険適用されるケースは、先天的に顎の骨がない場合や、顎の骨を1/3以上連続して失った場合に限られています。そのためほとんどの方が保険が適用されない治療になります。

インプラントの成功率は?

インプラントの成功率はメーカーや各歯科医院でデータがありますが、どのデータも10年成功率が上下顎95%以上と高い結果となっています。

 

インプラントが一般的な治療方法として確立された後も、「インプラントは危険なもの」としてインターネットや雑誌などで報道されていますが、どの治療も「経験も知識も少ない歯科医師」が行えば良い結果にはなりません。

インプラント治療に大切なのは、歯科医師の知識や経験、正確な診査、的確な診断、最善な治療計画を立てることです。トラブルにならないためにも、インプラント治療を受ける際は、「近いから近所の歯科医院で」ではなく、ホームページなどでしっかり情報を収集し、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて信頼できる歯科医院を選ぶことです。

まとめ

インプラントは失った歯を補うために有効な治療方法の一つです。10年成功率も高い結果があり、治療方法として確立されています。

 

インプラント治療を検討されている方は、まずはカウンセリングから受けて、信頼できる歯科医院で受診することをおすすめします。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司


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歯周病に罹患してもインプラント治療は可能?

2022年4月22日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

歯を失ってしまう原因の一つに歯周病が挙げられます。失った歯を補う治療方法にインプラント治療がありますが、歯周病に罹患している場合はリスクがあります。

歯周病とは

歯周病は歯垢の中に潜んでいる歯周病菌が、歯肉の炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。日本人の成人の約8割が歯周病に罹患しており、世界で最も罹患率が高い病気といわれています。

 

歯周病の初期症状は腫れや出血をしますが、自覚されない方が多く、ある程度進行してから膿が出たり、歯が動揺したりとある程度進行してから自覚する方が多い病気です。重度になるを歯を抜かなければなりません。

インプラントも歯周病になる

インプラントはむし歯にはなりませんが、歯垢が溜まってしまうとインプラントの周囲に炎症を起こす「インプラント周囲粘膜炎」になる可能性があります。

 

歯周病と同じ菌が原因で、歯磨きやメンテナンスを怠ってしまうと発症するリスクが高くなります。さらに進行して骨まで達すると、「インプラント周囲炎」と呼ばれるインプラントの歯周病を引き起こします。

 

天然の歯は歯根膜と呼ばれる靭帯があります。歯根膜は歯に無理な力がかからないようにクッションの役割があり、歯周病菌が体内に侵入しないように、歯と歯肉をしっかり付着する役割を担っています。

 

一方インプラントは、骨とインプラントが結合しているため、歯根膜がありません。そのため、天然の歯と比べると歯周病菌が侵入しやすく進行が早いです。

歯周病治療をせずにインプラント治療を受けるリスク

歯周病に罹患しているのにもかかわらず、治療をせずにインプラントを受けると、インプラントの成功率が低くなるほか、手術が成功しても5年生存率は、著しく低下することがわかっています。

 

歯周病に罹患しているケースはインプラント治療ができないわけではなく、事前に歯周病治療をし、術後も継続して治療を行うことでリスクを軽減することができます。

まとめ

歯周病は日本人約8割が罹患している病気です。そのためインプラント治療前に歯周病治療をする可能性が高くなります。

 

インプラント歯周炎のリスクを軽減するためには、インプラント治療を受ける前に、必ず歯周病検査が必要です。そのため歯周病治療に精通した歯科医院で受診する必要があります。

 

またセルフケアを怠らないように、術後は歯科医師、歯科衛生士のもとで歯ブラシの指導を受け、予防することも非常に大切です。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントに必要な費用は?|費用について解説

2022年3月30日 (水)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

歯を失った場合、歯を補う治療方法の一つにインプラント治療が挙げられます。高額になりがちな治療方法なので、費用面で不安な方も多いのでは。今回はインプラントの費用について解説します。

 

 

インプラントは保険が適用されない高額な治療

一部の症例を除き、インプラントは保険が適用されません。むし歯や歯周病といった場合も保険が適用されないので高額な治療になります。

 

一本あたりの目安は300,000~800,000円となっており、骨の量、地域差、使用するインプラントメーカーや被せ物の種類によって大きく差があります。そのためはっきりと「いくら」とお伝えすることが困難です。

 

インプラントの費用を詳しく知りたい場合は、歯科医院で精密な検査を受けてから、治療に必要な金額の相談をすることをおすすめします。

 

インプラントに必要な費用

歯科医院のホームページや、情報サイトなど、ほとんどの場合インプラントを1本埋入する目安の金額のみを表示しています。しかしインプラントにかかる費用は別途、検査料やメンテナンス料など必要な場合があります。

 

以下はインプラントにかかる一般的な費用です。

・レントゲン、CT、血液検査などにかかる診査診断料

・インプラント手術にかかる材料費や技術料

・骨が足りない場合、骨を補うための材料費や技術費

・人工歯にかかる材料費や技工料

・メンテナンスにかかる費用

・修理が必要になった場合の費用

 

インプラントは入れる前に精密な検査を行います。そのためCT撮影や血液検査を行います。一般的に検査料は別途でかかる場合が多く、歯科医院によって費用は異なります。

 

骨の量が足りない場合は、骨を補うための手術を必要とし、別途費用がかかります。

 

インプラントは入れたら終わりではありません。長く持たせるために定期的なメンテナンスを必要とします。インプラントのメンテナンスは、ほとんどの歯科医院で自費診療になります。インプラントの状態により、毎月、2ヶ月に1回など間隔が異なり、都度メンテナンス費用がかかります。

 

また被せ物に不具合があった場合、修理ややり替える必要があるため、別途費用がかかる可能性があります。

 

まとめ

歯科医院によってインプラント費用に含まれている内容は異なります。ホームページでは、インプラントに必要な費用が含まれている表示もあれば、検査料や人工歯など別途必要な場合もあります。また相場よりも安く謳っている歯科医院は、技術料など別途で費用がかかることが多いです。

 

費用に不安がある場合は、歯科医院で確認を行い、納得してから治療を受けることをおすすめします。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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歯が抜けたときはどうしたらいい?|歯が抜けたときの治療方法を解説

2022年3月11日 (金)

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

むし歯や歯周病、打撲などの事故で歯は抜ける可能性があります。抜けてしまった歯は治療をして補う必要があります。治療方法の選択肢として「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」が挙げられます。今回は歯が抜けたときの治療方法を解説します。

 

 

失った歯を補う3つ治療方法

失った歯を補う治療方法は主に

・インプラント

・ブリッジ

・入れ歯

の3つの選択肢から選びます。もちろん治療前に歯科医師から十分な説明を受けて治療を選択しますが、事前に治療方法の内容を知っておくと理解しやすくなります。

 

歯が抜けたときの治療1:インプラント

歯を失ってしまったところに、チタン製の人工歯根を埋めて、被せ物をする治療方法です。

 

インプラントのメリット

インプラントは魅力的なメリットが4つあります。

・自分の歯と同じように噛めるので、食べる楽しみは今までと変わらない

・ブリッジや入れ歯と違い、周りの健康な歯に負担をかけない

・見た目が天然の歯に近いため、周囲の人に気づかれにくい

・歯は1本抜けるだけで発音に影響するが、インプラントを入れると今まで通りに発音が可能

 

インプラントのデメリット

メリットが多いインプラントですが、手術を行うためデメリットもしっかり理解しておきましょう。

・外科的手術を行うため、身体的負担がかかる

・歯を支えている骨が少ないと骨を造る必要があり、治療期間が長くなってしまう

・全身疾患や重度の歯周病に罹患していると、インプラント手術が受けられない可能性がある

・保険が適用されないので、費用が高額になる

 

歯が抜けたときの治療2:ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣を支えにして、橋渡しのように被せ物をする治療方法です。被せ物をするため、両隣の歯を削る必要があります。

 

ブリッジのメリット

ブリッジには3つのメリットがあります。

・橋渡しで失った歯を補うため、入れ歯と比較して安定感がある

・保険適用が可能で、安価で治療が可能

・インプラントよりも治療期間が短い

 

ブリッジのデメリット

保険が適用され、比較的短期間で治療が可能なブリッジですが、デメリットがあります。

・被せ物を入れるために、歯を失った両隣の歯を削る必要がある

・支える歯に問題がある場合、支える歯の治療が必要

・ブリッジは歯と歯肉の間に汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病になりやすい

 

歯が抜けたときの治療3:入れ歯

入れ歯は3本以上歯を失ってしまった場合に装着する「部分入れ歯」と、全ての歯を失った場合に装着する「総入れ歯」に分けられます。

 

入れ歯のメリット

入れ歯はインプラントやブリッジにはないメリットがあります。

・入れ歯はバリエーションが豊富で、ブリッジでは困難な症例でも歯を補うことができる

・保険が適用されるため、安価で治療が可能

・取り外し式なので、清潔に保つことができる

 

入れ歯のデメリット

入れ歯にもデメリットがあります。

・入れ歯は取り外しが可能なため、衛生的に保てるがインプラントとブリッジに比べると安定感がない

・保険適用の部分入れ歯は金属のバネを使用するため、審美性を損ねる

・慣れるまで違和感があり、食事がしにくい

・インプラントやブリッジと違い、固いものが食べにくい

・保険適用の総入れ歯では、プラスチックが粘膜を覆うので食べ物の熱が伝わらない

 

まとめ

歯を失ったときの治療方法は「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」があります。それぞれメリットとデメリットを理解したうえで選択することが非常に大切です。

 

治療方法の選択肢で迷われている方は、歯科医師によく相談しながら治療方法を決めましょう。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントの治療期間はどれくらい?被せ物が入るまでの流れをご紹介

2022年2月25日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋めて、その上に被せ物をする治療方法です。手術が必要になるため、治療期間がどれくらいかかるのか気になる方もいるでしょう。ここではインプラント治療の被せ物が入るまでの流れをご紹介します。

 

インプラントの治療期間

通常のむし歯治療では1日~2週間程度で済みますが、インプラントの治療期間はケースにより、3ヶ月~1年かかることが多いです。そもそもインプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋めて、その上に土台と被せ物をする治療方法です。そのためインプラントと顎の骨が結合しないと被せ物を入れることができません。

 

またお口の中の状態は個人差があり、骨がしっかりしている場合は早く治療は進みますが、歯周病に罹患していたり、顎の骨が薄かったりする場合は歯周病治療や骨を増やす処置が必要になります。そのため人によって治療期間は異なります。

 

インプラント治療の流れと治療期間

ここではインプラント治療の流れとそれぞれの治療期間の目安について解説します。インプラント治療では以下のような流れになることが多いです。

 

  • 精密検査・カウンセリング
  • 事前処置
  • インプラント手術
  • 被せ物の型取り
  • 被せ物の装着

 

なお骨移植・サイナスリフト・ソケットリフトと呼ばれる骨を造る手術・再生を行う場合は、治療期間が3~6ヶ月追加されることがあります。

 

精密検査・カウンセリング

インプラントは手術が必要になるため、むし歯・歯周病の検査、レントゲン撮影、CT撮影、歯の型取り、血液検査など歯と骨の状態や健康状態の確認を行います。

 

これらの資料をもとに歯科医師が治療計画を立て、患者様にカウンセリングを行い、同意が得られた場合治療を開始します。これまでに通院する回数は2回程度で、その期間は1~2週間であることが多いです。

 

事前処置

むし歯・歯周病に罹患している場合、インプラント手術の前に治療を行います。症状によって治療期間は異なり、改善されるまで通院する必要があります。そのため重度の歯周病に罹患している場合は、半年以上かかることが多いです。

 

なおむし歯・歯周病に罹患しておらず、健康な場合はインプラント手術の前に歯のクリーニングを行うことが一般的です。

 

インプラント手術

インプラント手術には「一回法」「二回法」の種類があり、治療期間は異なります。二回法は人工歯根を入れたあと、骨とインプラントが安定する3~6ヶ月後にインプラントと被せ物を連結させるための部品を取り付ける手術を行います。一回法ではその部品が一体型になっているインプラントを埋めるため手術が一回で済みます。これは顎の骨の状態やお口の中の環境によって歯科医師が判断します。なお一回法の場合インプラントと骨が定着するまで3~6ヶ月待つ必要があります。

 

被せ物の型取り

インプラントと骨がしっかり結合しているのを確認したら、被せ物の型取りをします。被せ物ができるまでは約2週間かかることが多いです。

 

被せ物の装着

人工歯が装着されたらインプラント治療は終わりです。ただインプラントは定期的なクリーニングが必要です。これを怠ると歯周病のような症状が出たり、インプラントに問題が起きたりしてしまうことも。インプラント治療を受けたらクリーニングとセルフケアは欠かさないようにしましょう。

 

まとめ

インプラントは、3ヶ月~1年と長い期間必要になる治療方法です。またお口の中の状態や顎の骨の状態によって適切な治療方法も異なります。インプラント治療の期間を詳しく知るためには、歯科医院での精密検査が必要です。インプラント治療が気になる方は、まずは歯科医師に相談してみると良いでしょう。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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スタッフ全員笑顔で「おもてなし」安心して通える四日市の歯科医院を目指して

四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。

設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。

ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。

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