2022年12月23日 (金)
インプラント手術を希望しているけれど、寿命が気になる方も多いのでは?
インプラントはメンテナンスや、セルフケアを怠らず受けることで長く使用できます。今回はインプラントの寿命と寿命を縮めてしまう原因について解説します。
研究ではインプラントの10年生存率は、約90%と報告されています。個人差はありますが、目安として平均寿命は10〜15年以上といわれています。なかには30〜40年以上と長持ちするケースもあります。
10年経っても約90%の方がインプラントを問題なく使用していることから、平均寿命は10年よりも長いと考えられます。
インプラントの寿命が短くなる原因に「噛み合わせの問題」と「メンテナンスをしていない」が挙げられます。
歯ぎしりやくいしばりなどインプラントに強い力がかかると、埋入したインプラントや、アバットメントが緩くなたり、被せ物が欠けてしまったりと寿命を縮める原因となります。
対策は就寝時に装着するナイトガードで、インプラントを守ることができます。
またインプラントは骨と直接結合しているため、血液の供給がありません。そのため噛む力が強いと感染症になりやすく、炎症が起きやすいとされています。
インプラントはメンテナンスが非常に大切です。インプラントと歯肉の間に汚れが蓄積したまま放置すると、インプラントの歯周病になる可能性が非常に高くなります。
インプラントの歯周病は「インプラント歯周粘膜炎」と呼ばれ、重症化すると「インプラント周囲炎」になり、骨に炎症を起こします。このような状態になると、インプラントが脱落する原因となります。
セルフケアも非常に大切ですが、メンテナンスは自分では落とせない汚れをしっかり落とします。メンテナンスは怠らないようにしましょう。
インプラントの寿命を長くするコツは、定期的なメンテナンスとセルフケアが非常に大切です。また使用していて違和感があれば、すぐに歯科医院に相談することも寿命を長くするコツです。
歯科医院の定期的なメンテナンスでは、クリーニングのほかにレントゲン撮影を行いインプラントを支えている骨の量を見ます。
また噛み合わせの確認を行い、問題があれば噛み合わせの調整をします。
特殊な器具で着脱可能なインプラントの場合、アバットメントや被せ物の緩みを締め直すことができます。
メンテナンスはインプラントだけではなく、お口全体をチェックします。そのため残った歯の健康を守るためにも、必ず定期的なメンテナンスを行いましょう。
セルフメンテナンスは自分で行うメンテナンスです。最終的な被せ物を入れた後、歯科医師や歯科衛生士から歯磨き指導を受けます。
インプラントは歯ブラシや歯間ブラシ、フロスといった道具を使用して汚れをしっかり落とす必要があります。
難しいからと諦めずに歯間ブラシやフロスを使いこなし、毎日汚れを落とすことで、寿命を伸ばす可能性が高くなります。
インプラントの平均寿命は10〜15年と非常に高いです。長持ちさせるには、定期的なメンテナンスとしっかりとセルフケアを行うことで長持ちする可能性が高くなります。
また違和感や異変を感じたら、次のメンテナンスまで我慢をするのではなく、すぐにインプラント手術を受けた歯科医院に連絡をしましょう。
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2022年12月9日 (金)
歯を失ってしまう原因の一つに歯周病が挙げられます。失った歯を補う治療方法にインプラント治療がありますが、歯周病に罹患している場合はリスクがあります。
歯周病は歯垢の中に潜んでいる歯周病菌が、歯肉の炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。日本人の成人の約8割が歯周病に罹患しており、世界で最も罹患率が高い病気といわれています。
歯周病の初期症状は腫れや出血をしますが、自覚されない方が多く、ある程度進行してから膿が出たり、歯が動揺したりとある程度進行してから自覚する方が多い病気です。重度になるを歯を抜かなければなりません。
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯垢が溜まってしまうとインプラントの周囲に炎症を起こす「インプラント周囲粘膜炎」になる可能性があります。
歯周病と同じ菌が原因で、歯磨きやメンテナンスを怠ってしまうと発症するリスクが高くなります。さらに進行して骨まで達すると、「インプラント周囲炎」と呼ばれるインプラントの歯周病を引き起こします。
天然の歯は歯根膜と呼ばれる靭帯があります。歯根膜は歯に無理な力がかからないようにクッションの役割があり、歯周病菌が体内に侵入しないように、歯と歯肉をしっかり付着する役割を担っています。
一方インプラントは、骨とインプラントが結合しているため、歯根膜がありません。そのため、天然の歯と比べると歯周病菌が侵入しやすく進行が早いです。
歯周病に罹患しているのにもかかわらず、治療をせずにインプラントを受けると、インプラントの成功率が低くなるほか、手術が成功しても5年生存率は、著しく低下することがわかっています。
歯周病に罹患しているケースはインプラント治療ができないわけではなく、事前に歯周病治療をし、術後も継続して治療を行うことでリスクを軽減することができます。
歯周病は日本人約8割が罹患している病気です。そのためインプラント治療前に歯周病治療をする可能性が高くなります。
インプラント歯周炎のリスクを軽減するためには、インプラント治療を受ける前に、必ず歯周病検査が必要です。そのため歯周病治療に精通した歯科医院で受診する必要があります。
またセルフケアを怠らないように、術後は歯科医師、歯科衛生士のもとで歯ブラシの指導を受け、予防することも非常に大切です。
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2022年11月30日 (水)
患者様のなかにはインプラントと差し歯の違いがわからず、差し歯のことをインプラント誤解されている方がたまに見受けられます。インプラントと差し歯は全くの別物です。今回はインプラントと差し歯の違いを解説します。
差し歯は歯の根っこが残っており、歯の根っこや歯の一部に歯を差し込み、歯を補う治療方法です。専門用語ではクラウンと呼ばれおり、むし歯で歯を削って、必要に応じて歯の根っこの治療を行った後に、最終的な歯を被せます。
むし歯が進行して、根っこの治療が必要になった場合、最終的に被せ物をして歯を補います。差し歯の構造は、歯の根っこに「メタルコア」や「ファイバーコア」と呼ばれる土台を入れて、被せ物の基礎とします。
土台の形を整えたあとに型を取り、「銀歯」「セラミック」「メタルボンド」「硬質レジン」といわれる被せ物を被せます。
歯を失った場合に、骨に歯の根っこの代わりとなるチタン製のインプラント体を埋めて、失った歯を補う治療方法です。
インプラントの構造は、歯の根っこの代わりになるインプラント体と、被せ物の土台となるアバットメント、歯の代わりになる人工歯と基本的に3つの構造になっています。
インプラントに使用する人工歯の素材は、「セラミック」「ハイブリッドセラミック」「ジルコニア」などが一般的に使用されます。
差し歯は歯が残っている状態で、インプラントは歯を失っている状態に行う治療方法ですので、両者は全く別物になります。
差し歯は選択する素材によって、保険が適用される治療方法ですが、インプラントは保険が適用されない自由診療となっています。
差し歯のことをインプラントと誤解されている方は、差し歯が土台ごと脱離した場合、「インプラントが取れた」と来院される方も見受けられます。また歯が抜けてしまったら「差し歯にすればいい」と誤解されている方も多いです。
トラブルの予防や最善の治療を受けるためには、治療の説明をしっかり行う歯科医院に通院し、説明を理解したうえで治療を選択することが大切になります。
インプラントと差し歯の違いについて解説しました。差し歯は自分の歯が残っている場合に行う治療方法で、インプラントは歯を失った場合に歯を補うために行う治療方法です。
最善な治療を受けるためには十分な説明を受け、理解したうえで治療を行うことが大切になります。
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2022年11月20日 (日)
歯を失った場合、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢に挙げられます。以前の歯を同じように噛めることからインプラントを選択される方も増えています。しかし、何らかの理由でインプラントが失敗してしまう方もいます。そこで、インプラントが失敗してしまう理由とその対策を解説します。
インプラントは外科的手術が必要な治療方法です。診査診断が不十分、歯科医師の経験不足、インプラントが骨と結合されないなど、インプラントが失敗するケースは、何らかの理由があります。
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科的手術が必要な治療です。CT撮影が行われず診査診断が不十分だと、神経麻痺や動脈損傷など思わぬトラブルの原因となります。
レントゲン写真では骨の厚み、神経や血管の走行している位置が分かりません。CT撮影を行うことで、三次元的にそれらの位置が分かり、インプラントを入れる方向が分かります。
またインプラントの手術は静脈内鎮静を行う場合もあるため、アレルギーや既往歴、服用している薬など全身の状態をあらかじめ伝えるようにしましょう。
歯科医師の知識や技術、経験不足が原因でインプラントが失敗してしまうケースもあります。
歯科医師の技術は測ることは難しく、一つの目安としてインプラントに関する学会に属し、研修にも精力的に参加しているかどうかを院内のホームページや掲示物で確認すると判断がしやすいです。
インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。
結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。
歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を行う必要があります。
歯周病に罹患していると、インプラント治療後にインプラント周囲炎になり、脱落するリスクが高くなります。
インプラントの失敗を防ぐためには、歯科医師とコミュニケーションをしっかりとることや、診査診断を的確にする歯科医院に通院することです。術後もインプラントのメンテナンスを怠らないようにしましょう。
どの治療にもメリットとデメリットがあります。インプラント治療は保険が適用されない高額な治療なので、事前に治療方法や診断結果をよく確認しましょう。
また、歯科医師によって考え方が違うことが少なくありません。歯科医師と「何か合わない」と感じたらセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
インプラントは事前の診査診断が非常に大切です。診査診断ではCT撮影をし、シミュレーションソフトでインプラントの入れる位置を確認し診断をします。
CT撮影を行わないでインプラント治療を進める歯科医院では注意が必要です。
インプラントのメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント歯周炎になる可能性が高くなります。
インプラントを入れた後は歯科医師、歯科衛生士から歯磨きの方法を身につけます。また定期的な検診やクリーニングも必ず行うようにしましょう。
失った歯の噛み合わせを回復する治療方法は、インプラントが最適です。しかし高額で外科的処置を行うインプラント治療は、不安が多いもの。
失敗しないためには、診査診断や治療の説明をしっかりしてくれる歯科医院を選び、納得したうえでインプラント治療を選択するようにしましょう。
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2022年10月31日 (月)
むし歯・歯周病などで歯を失ったときの治療方法の一つに、インプラント治療があります。これは自分の歯のように噛めることができ、見た目も天然の歯と変わらないため希望する方も多いです。しかしインプラントは誰でも受けられる治療方法ではありません。ここでは、インプラント治療に対応できるケースと対応できないケースについてご紹介いたします。
インプラントとは顎の骨にチタン製のネジを埋めて、その上から被せ物をする治療方法です。インプラントは自分の歯のように噛めたり、見た目が天然歯と変わらないメリットがありますが、手術が必要になる処置です。また保険が適用しないため、費用は高額になるといったデメリットがあります。
先述した通り、インプラント治療は手術が必要になります。そのため以下のようなケースでは治療が難しいことがあります。
インプラントは顎の骨にチタン製のネジを埋める手術が必要になり、最低でも骨の厚みが5mm以上必要になります。そのため、顎の骨の量が不足している状態のままインプラント治療を受けることができません。その場合骨の量を増やす治療を行なってから、骨が出来上がるのを待ち、インプラントを埋める手術を行なうことが一般的です。
以下のような全身疾患に罹患している場合は、インプラント治療が受けられない可能性があります。
また全身の免疫力が低下するような疾患に罹患している場合は、インプラント手術を受けることができません。
骨粗鬆症とは、骨密度が下がりもろくなる病気のことです。閉経を迎えた方は骨粗鬆症のリスクが高くなる傾向にあります。骨粗鬆症の治療薬である「ビスフォスフォネート系」の服薬をしていると骨が壊死してしまう可能性があるため、インプラント治療は受けられません。ただ骨粗鬆症の方でも軽度で軽度の場合、骨を造る処置を行えばインプラント治療を受けられることがあります。
糖尿病にはⅠ型とⅡ型があります。Ⅰ型の場合は、免疫力の低下や骨の治癒・結合に悪影響を及ぼす可能性があるため、治療はできないケースがほとんどです。Ⅱ型の場合は、血糖値のコントロールができない場合は、インプラント治療は難しいとされています。
ただ血糖値のコントロールができており、なおかつ合併症がない場合インプラント治療は可能です。
重度の高血圧の場合、血液の流れをよくする薬を飲んでいることが多いです。この場合、インプラント手術を受けると出血が止まらなかったり、血圧が上がったりすることがあります。ただ内科医に相談し、薬を止めるなどすることでインプラント治療が可能になることもあります。
重度の歯周病に罹患していると、インプラント手術をしても骨とインプラントが結合しなかったり、インプラント周囲炎と呼ばれる病気にかかったりする可能性があります。インプラント周囲炎は歯周病と同じ細菌が原因です。そのためインプラントの前に歯周病治療をすることが一般的です。
タバコに含まれるニコチンは、インプラントと骨との結合を妨げてしまいます。そのため喫煙者でインプラント治療を希望する場合は、禁煙または本数を減らしてから手術をすることが多いです。また術後もインプラント周囲炎になりやすいリスクがあります。
顎の骨の成長が止まっていない18歳未満の方はインプラント手術を受けることができません。また成長には個人差があるため、歯科医院によって20歳未満の方はインプラント手術を受けられないこともあります。
インプラントは自分の歯のように噛めるようになる治療方法ですが、全ての人が受けられる治療方法ではありません。そのためインプラント手術を希望する際は、歯科医師とよく相談することをおすすめします。
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2022年10月23日 (日)
インプラント治療は医療費控除の対象です。医療費控除は1年間に100,000円以上の医療費を支払った場合、税金の一部が還付される制度です。インプラントは保険が適用しないため、高額な治療になります。高額な治療費を軽減できる医療費控除を利用して費用の負担を軽減しましょう。
まずは医療費控除のポイントを押さえましょう。
・1月1日~12月31日の間に100,000円以上の医療費の支払いをした ・インプラント治療費、処方された薬代、通院のための交通費が対象となる ・生計を共にする親族の分もまとめて申告できる ・医療費控除の申請は「確定申告」が必要になる |
それぞれポイントを解説します。
医療費控除とは、1月1日~12月31日までの1年間に医療費が100,000円以上支払った場合、会社員は所得税の還付が受けられ、個人事業主は節税ができる制度です。
対象となるものには、インプラント治療費(手術費、被せ物の費用など)や処方された薬の費用、通院のときにかかった交通費が含まれています。交通費は公共交通機関の交通費や緊急時のタクシー代が認められています。マイカーは対象外となるため注意が必要です。
申請は「確定申告」が必要です。確定申告は毎年2月16日~3月15日の間に申告書類を提出します。生計を共にする親族がいるとまとめて申告が可能です。その場合、所得が高い方が申告すると有利になります。
医療費控除を受けるためには、確定申告が必要です。これは会社員の方でも確定申告をする必要があります。確定申告に必要な書類は以下のものとなります。
・確定申告の申告書類 ・医療費控除の明細書 ・領収書 ・健康保険の医療通知書 ・源泉徴収票 |
それぞれの入手方法を紹介します。
確定申告書にはAとBの2種類あります。会社員の方であればAを個人事業主の方はBを使用します。
医療費控除の明細書は、税務署の窓口または国税庁のホームページで入手できます。
歯科医院でもらう領収書は提出する必要はありませんが、5年間保存する必要があります。歯科医院によっては領収書の再発行を行わない場合もあるため、領収書は必ず保管しておきましょう。
加入している保険組合から「医療費通知」「医療費のお知らせ」が送られてきます。送られてくる時期は加入している保険組合によって異なります。送られてくる時期をホームページで確認しておくと良いでしょう。
源泉徴収票を添付する必要はありませんが、確定申告書の記入事項に一部転記する箇所があります。源泉徴収票は年末調整が終了した頃に交付されることがほとんどです。
医療費控除についてポイントを紹介しました。医療費控除は納めた税金の一部が戻ってくる制度。インプラントにかかった費用も医療費控除の対象になります。高額になりがちなインプラント治療費を軽減するためにも利用したい制度となっています。
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2022年9月30日 (金)
インプラント治療を希望する方で金属アレルギーがある方は、そもそもインプラントを入れてもよいのか心配になるでしょう。ここでは金属アレルギーでもインプラントはできるのか、注意点についてご紹介します。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋めて、そこに被せ物をする治療方法です。人工歯根はチタンでできており、金属アレルギーが起きにくいとされています。またチタンは人工関節にも使用されており、人体と馴染みやすい特徴があります。そのため「チタンアレルギー」でなければ金属アレルギーであってもインプラントは問題ないと言われています。なお自分がどの金属にアレルギー反応を起こすかは、皮膚科での検査が必要になります。
チタンアレルギーでない限り、インプラント治療を受けることができます。ただそのような場合以下の点に留意しておきましょう。
チタンは金属アレルギーがほとんどないとはいえ、金属アレルギーがある方、疑いがある方、心配な方はカウンセリングを受ける際は必ず歯科医師に伝えましょう。これは安心して治療を受けるためにも必要なことで、場合によってはパッチテストを行なったり、皮膚科を紹介したりすることがあるためです。また被せ物は金属が含まれていないものを提案します。
インプラント治療では最終的に、被せ物をして失った歯を補います。その被せ物の種類には金属アレルギーを起こしてしまうもの、そうでないものがあります。例えば、以下のような素材は金属アレルギーが起きません。
なおメタルボンドといった金属を使用している素材は、金属アレルギーを起こす可能製があるため、アレルギーがある方は使用することはできません。
今までに金属アレルギーの症状がなくても、長期間お口の中に金属があると、アレルギーを引き起こしてしまうことがあります。インプラント治療後にアレルギーが発症した場合は、まずはどの金属が原因になのか検査を行います。インプラントが原因である場合、症状によって除去する必要があります。
なおインプラントが原因でアレルギーが起きてしまった場合、主に以下のような症状が出ることがあります。
ただ金属アレルギーは人によって症状は異なります。インプラントを入れたあとにこのような症状がある場合は、まずは歯科医師に相談しましょう。
インプラントはチタンアレルギーでない限り、治療を受けることができます。ただ、金属アレルギーがある方や心配な方は、インプラント治療の前に必ず歯科医師に相談し、パッチテストなど受けるようにしましょう。またインプラントを入れたあとにお口の中に炎症が起きたり、手足の発疹ができた場合は原因を確認する必要があります。インプラントが原因でアレルギーを起こしている場合は、症状によってインプラントを除去することがあります。安心して受診するためにも、インプラントを受ける前は皮膚科でパッチテストを受けておくと良いでしょう。
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2022年9月30日 (金)
インプラントは様々なメーカーから提供されており、その種類は30以上にも及びます。しかし、あまり流通していないメーカーを選択すると、トラブルがあったときに対応できる歯科医院が少ないため、対処できないというこがあります。今回はインプラントの選び方について解説します。
日本では、30種類以上のインプラントが各メーカーから提供されています。同じメーカーでも種類によって規格が異なるため、基本的には他社のものや種類の違うものを組み合わせて使用することができません。
インプラントの選び方の一つに「臨床に多く使用されているメーカー」を選ぶと、引っ越ししをしたときに、同じメーカーのものを扱っている歯科医院でメンテナンスや治療を受けやすくなります。あまり普及していないインプラントメーカーを使用していると、対応が困難になるか、費用がかかってしまうなどリスクがあります。
以下のメーカーは世界でも信頼されているインプラントで、長期的な臨床実績を誇っています。
・ストローマン・ジャパン株式会社
・ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
・ジンマー・バイオメット・デンタル合同会社
・デンツプライシロナ株式会社
インプラントは顎の骨にチタン製の金属を埋入する治療方法です。世界でも信頼されているインプラントメーカーを選ぶことによって安心して治療が受けられます。また、数多く使用されているインプラントメーカーを選ぶことで、引っ越しをした際も扱っている歯科医院を見つけやすくなります。
自分の体の中に入っているインプラントの種類を知っておくことは非常に大切です。
インプラントは入れたら一生安心して使えるものではありません。10年成功率は高いものになっていますが、アバットメントの緩みや何かしらのトラブルが起こる可能性は少なからずあります。万が一のことを考えてメーカーと種類を知っておくようにしましょう。
インプラントを検討されている方は、カウンセリングのときに使用するインプラントメーカーと種類の把握をしておくことをおすすめします。日本でも多くの症例で使用されているインプラントメーカーや種類を選択すると、埋入した歯科医院への通院が難しくなっても対応することができます。
また埋入した歯科医院での通院が困難になる場合は、引っ越し先の歯科医院を紹介してもらうなどすると、スムーズにメンテナンスやトラブルの対応ができることがあるので、事前に相談しておくと良いでしょう。
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2022年8月31日 (水)
インプラントは、失った歯の本数や骨の量などによって治療計画は異なります。またインプラントは手術を必要とする治療方法のため、どのような流れになるのか気になる方もいるでしょう。ここではインプラント治療の流れについて解説します。
インプラントは主に以下のような流れで行なうことが一般的です。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
検査では問診・レントゲン撮影・お口の中の状態・写真撮影・型取りなど行うことが多いです。これらをもとに歯科医師が適切な位置にインプラントを入れる治療計画を立てます。
むし歯・歯周病がある場合は、インプラントを入れる前に治療をすることが多いです。なお歯周病に罹患しているとインプラントに悪影響を及ぼすため、治す必要があります。またお口の中の状態が良い場合は、事前にクリーニングをしてお口の中を清潔にします。
顎の骨にインプラントを埋める手術を行います。症例にもよりますが、1~2本であれば局所麻酔で済みます。またインプラントは入院の必要はありません。
約1週間~10日で糸を抜く処置を行います。
インプラントを入れてから約3~6ヶ月は骨と結合するまで時間をおきます。下顎で2~3ヶ月程度、上顎で4~6ヶ月程度待つことが多いです。
インプラント手術には、一回法と二回法があり、前者は1回の手術で済みますが、後者の場合は、2回目の手術で歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける土台をつけます。再度縫合し、傷口が治るまで期間をおきます。
傷口が治ったら被せ物の型取りを行います。このときまでに被せ物の種類を決めておくことが多いです。なお被せ物の種類は歯科医院によって異なります。
型取りをしてから約2~3週間後に被せ物をつけます。同時に噛み合わせの調整を行います。
インプラント治療はメンテナンスが非常に大切です。3ヶ月~半年に1回は歯科医院でのメンテナンスを受けることをおすすめします。これを怠ってしまうとインプラントの周囲の歯ぐきが炎症を起こし、そのままにすると顎の骨が溶けてインプラントが脱落することがあります。
今回はインプラント手術の一般的な流れについて解説しました。インプラントの被せ物が入るまでは約3ヶ月~1年の期間が必要になり、また通院頻度も多くなります。スムーズに進めるためにも、予定の調節をしておきましょう。治療後はメンテナンスを怠らないようにしましょう。
2022年8月31日 (水)
インプラントを希望しているけれど、治療期間がどのくらいかかるのか気になる方は多いでしょう。結論から言うとインプラントの治療期間は平均3カ月~1年かかることが多いです。ただ症例によって大きく異なるため、今回はインプラントの治療期間について解説します。
冒頭でも解説したとおり、インプラントの治療期間は症例により異なりますが、平均3カ月~1年かかることが多いです。これは顎の骨にインプラントを埋め込み、骨とインプラントが結合するまで待たなければならないため、通常のむし歯治療よりも長い期間必要となるためです。
治療期間が症例によって異なるのは、顎の骨の状態に個人差があるためです。顎の骨がしっかりしており、歯ぐきも健康な状態であればすぐに手術を受けることができますが、歯周病や顎の骨が薄い方は歯周病治療や顎の骨を造る手術をしなければならないため治療期間は長くなるでしょう。
インプラント治療では以下の流れで行うことが一般的です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
インプラント手術を行うと決まったら、お口の中の状態を確認します。検査ではむし歯や歯周病検査、歯の型取りやレントゲン・CT・お口の中の写真撮影などを行い、これらの資料を元に治療計画を立てます。
歯周病に罹患している場合など事前に治療をする必要があります。また骨が薄い方は骨を造る手術を行うこともあります。その場合は骨ができるまで後約3~6カ月待つ必要があります。
インプラント手術には1回法と2回法があり、お口の中の状態により異なります。1回法では手術が1回で済み、約3カ月期間を置くことが多いです。2回法ではインプラントを埋入したあと歯ぐきの中に埋め、骨と結合するまで約3カ月~6カ月期間を置き、再度人工歯とインプラントを結合する装置を装着します。
骨とインプラントが結合したのを確認したら人工歯の型取りを行います。型を取ってから人工歯が入るまでは約1~3週間かかることが多いです。
インプラントの治療期間はお口の中の状態より異なりますが、約3カ月~1年かかります。これは通常のむし歯治療と異なるため期間が長くなりますが、骨とインプラントがしっかり結合することで自分の歯のように噛めます。インプラント治療をご希望の方は歯科医師とよく相談し、適切な治療方法の選択をしましょう。
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。