2019年9月10日 (火)
こんにちは
にいみ歯科医院です。
前回からはじまりました『生活習慣病と口腔ケア』。
今回は世界ではどんな取り組みが行われているのか少し覗いてみましょう。
むし歯や歯周病などに代表されるお口の病気は世界で39億人とも伝えられ
先進国、開発途上国を問わず国際的な社会問題となっています。
そんなお口の病気は体の病気とも密接な関係があり
とりわけ生活習慣病に大きな影響を及ぼしていることが報告されています。
2011年の国連ハイレベル会議において、お口の病気は生活習慣病の一つと
位置付けられ生活習慣病に関する喫煙や不摂生、過度の飲酒など
リスクの要因をコントロールする必要性が示されました。
国際社会が協力して取り組むべきとする国際宣言が採択されて
WHO(世界保健機関)は2025年までに
1: 心臓病、ガン、糖尿病や慢性呼吸器疾患による若年死亡のリスクを25%減
2: アルコールの過剰摂取を最低10%減
3: 身体活動、運動不足を10%減
4: 塩分の平均摂取を30%減
5: 15歳以上の喫煙を30%減
6: 高血圧や血圧上昇を25%減
7: 糖尿病や肥満の増加を停止する
8: 心臓発作と脳卒中予防の薬剤療法とカウンセリングを受けられる割合を最低50%にする
9: 公的機関や病院において主要非感染性疾患治療のための非感染性疾患必須医療薬品と基本技術を80%利用可能にする
といった9つの内容について数値目標を掲げました。
このような取り組みから生活習慣の見直しを提唱しています。
お口の病気は子どもからお年寄りまで人々の生活の質を損ねるため
心と体の健康を踏まえた対策が不可欠となっています。
では国内での国民の健康を推進する対策として「健康21」が2000年に施行されて
生活習慣病の予防を目的として生活習慣を改善する取り組みが行われています。
具体的には
食生活・栄養、身体活動・運動、休養・心の健康づくり、喫煙、アルコール、お口の健康、糖尿病、循環器病、がんの9つの分野について
1: 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
2: 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底
3: 社会生活を営むために必要な機能の維持および向上
4: 健康を支え、守るための社会環境の整備
5: 栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙および歯・口腔の健康に関する生活習慣および社会環境の改善
の目標が設定されました。
セルフケアの向上や専門家による支援と定期管理、普及啓発の
3つの柱に推進されています。
また体重増や肥満の増加など生活習慣病の誘発因子も大きな社会問題になっているため
佐藤の摂取量に関する議論が進んでいます。
WHOは成人1日あたりの糖類の摂取量を総カロリー量の
10%未満から5%未満が望ましいとする新しいガイドラインを発表しました。
これは砂糖に換算すると25g、ティースプーンで5〜6杯分であり厳格な値です。
これを遵守するためには生活習慣行動を見直すだけでなく
影響を及ぼすリスク要因を少なくする社会環境の整備も重要です。
イギリスなど欧米諸国では、砂糖を加えたソフトドリンクに
税金(砂糖税)を課す措置も検討されています。
このように国内に限らず、世界でも生活習慣病について様々な取り組みが行われています。
今回のお話はここまで。
次回もお楽しみに。
ではまた。
三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。