にいみ歯科ブログ

子供の矯正|遺伝する?治療は何歳から?

2020年5月14日 (木)

子供の矯正
 「小児矯正」というワードは、子育て経験のある方であれば、一度は耳にしたり、目にしたりしたことのあることばではないでしょうか?現代は、子どもの頃から、歯ならびに問題や不安を抱えるお子さんやご家族が増えていて、小児矯正も、注目されていると思います。また、歯科医院によって、小児矯正の治療法、期間及び費用が異なっており、子育て中のご家族にとっては、一つの悩みにも、繋がっているかもしれません。

 

歯ならびは遺伝?
 にいみ歯科医院でも、小児矯正は行っております。ただ、悪くなってしまった歯並びを治すということだけでなく、永久歯は生え始める前から、良い歯並びを作る環境づくりということにも、力を入れています。

 そもそも、歯ならびとは、どのように決まっていくのか、ご存知でしょうか?歯ならびは、遺伝の要素ももちろんあります。ご家族的に出っ歯の傾向があったり、下顎が出ている傾向があったりと、様々です。

 しかし、遺伝だけで全てが決まってしまうわけではありません。歯ならびを決める大きな要因として、習慣・習癖が存在します。人は、生まれてから、哺乳を行い、食べること、話すことを覚えてと、たくさんのことにお口を使います。その一つ一つの行為の習得中で、口周りに習癖がついてしまったり、習得すべき能力を抜け落としたりすることで、歯ならびへの悪影響が出てくる場合があります。これを、『口腔習癖』といい、これが続くことで、お口周りに筋肉の問題である『口腔筋機能障害』が生まれ、歯ならびの不正が起こります。

(口腔習癖の一例左から爪咬み、舌突出、指しゃぶり、タオル等を吸う)


口腔筋機能を考慮した矯正治療
 多くの子どもたちに、何らかの口腔筋機能障害を認めるケースが近年増加しているようですが、歯ならびの問題のみピックアップされ、矯正装置の力で、歯ならびのみを治して、習癖の改善がなされないケースも少ないはありません。
習癖が残ってしまうと、せっかく綺麗になった歯並びも、矯正終了後に後戻りし、元に戻ってしまうことも考えられます。
 にいみ歯科医院では、歯並びの不正の根本にある、口腔習癖の改善も行い、予後のいい矯正治療を目指します。そのため、装置による歯ならびの改善だけでなく、MFTというお口周りの筋肉の訓練にも力を入れています。

 図のようにお口周りにはたくさんの筋肉が存在し、MFTではそれらの筋肉がバランスよく調和して機能できることを目標にトレーニングを行います。
 具体的には、食べたり、飲んだり、話したり、というアクションの中に、問題点を見つけて、問題となっている、舌や口唇の動きをトレーニングによって改善するというものです。トレーニングは、MFTの講習を受けたスタッフが、それぞれの状態に合わせたメニューを作成して、お子さんのスピードや難易度に合わせて進めていきます。

(実際のMFTの様子)

トレーニングでは、写真のように、バランスボールを使用する場合がほとんどで、これは、お口の機能と姿勢には大きなつながりがあるからです。正しい姿勢を維持することを学ぶことは、お口を正しく使うことに不可欠なのです。

 口腔筋機能障害がある場合、ご家族から、以下のようなご意見をお聞きすることが多くあります。
・食べるのがすごく遅い、またはすごく早い
・食べこぼしが多い
・噛み切るのが苦手
・硬いものや繊維の強いものが嫌い
・話していて舌ったらずのような気がする
・特定の行の発音が聞きづらい
・口元を隠す癖がある など
矯正治療と同時にMFTを進めることで、口腔筋機能が改善し、上記のような癖もよくなってきたというご意見をお聞きすることが多いです。

 

当院での矯正治療
 当院では、実際にどのぐらいの年齢から、矯正治療やトレーニングを行なっていくかというと、早いお子さんで3〜4歳から、一般的なスタートは6歳ぐらいから開始しています。
 3〜4歳のから早期にスタートする場合は乳歯が全て生え揃った状態で、乳歯の歯並びに問題をきたすような口腔筋機能障害があり、例えば受け口や開咬などが認められるケースです。

このようなケースでは、早期に始められる取り外し式の装置と簡単なトレーニングを開始していきます。早期治療により、大掛かりな治療にならずに済むことがあります。また、重症化を食い止め、小さいうちに歯並びの問題が解決する場合も多いです。


(取り外し式の装置)


 

 

 また、6歳頃からのスタートの場合は、上下の4前歯が生え始めて、生え変わりのスペース不足や出っ歯の傾向があるなどの歯並びの問題がみられる場合に治療を開始していく場合が多く、この場合も、口腔筋機能障害を認める場合が多く、治療と並行して、トレーニングを行う場合が多いです。

 装置に関しては、取り外し式の装置や固定式の装置があり、いくつかの装置を組み合わせて使うこともあります。それぞれの状態に応じて、診断を行い、治療計画を立て、ご家族とご本人の意思を確認した上でスタートしていきます。生え変わりのスペース不足の問題や口腔筋機能障害の問題による歯並びの不正は小児期の治療が功を奏すケースも多いので、早期に問題に気付くことがとても重要です。

 

 また、にいみ歯科医院では、口腔習癖がつく前に、正しい口腔筋機能の習得を促すことを大切に考えています。そのために、離乳食指導や幼児から可能なお口を使ったエクササイズ指導などを行っております。ぜひ小さなうちから、当院を受診していただければと思います。

 子どもたちの歯ならびの問題に早期に気づき、さらに、きれいな歯ならびを続けていくことを、にいみ歯科医院では大切にしていきます。

 

三重県四日市市いみ歯科 歯科医師 敦司


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