2021年6月4日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラント治療は失った歯を補うための治療方法の一つです。高額な治療になりますが、条件が揃うと保険が適用されます。
インプラント治療は一部の症例を除いて保険が適用されない自由診療です。事故や病気が原因で、顎の骨が広範囲にわたって失ってしまった場合は、保険適用が可能です。
むし歯や歯周病で失った歯は、保険適用外です。そのため負担する費用が高額になります。
保険適用が可能な場合、条件付きで「広範囲型顎骨支持型装置埋入手術」を行います。
・先天性疾患により顎の骨の1/3以上欠損している状態
・外傷で顎の骨が1/3失っており、上顎洞や鼻腔へと繋がっていると診断された場合や、下顎の切除を必要とする場合
・骨移植によって顎の骨が再建される場合
・顎の骨の形成不全
また歯科大学附属病院や規模の大きい病院など、国から認められた施設でなければ保険が適用されません。どこの病院に行っていいかわからない場合は一度、かかりつけの歯科医院で相談することをおすすめします。
インプラント治療はコストがかかる治療です。使用する器具・機材が非常に高額で、感染症対策の環境を整えるために、使い捨てのガウンを使用するためコストがかかります。
また最終的な被せ物は精度を高めるため、保険診療では使用しない特殊な材料を用いて型を取ります。被せ物の素材も保険適用外です。セラミックやジルコニアといった白い素材を使用するため、費用が高額になります。
インプラントは1本埋入するだけでも、非常に時間とコストがかかる治療方法のため高額になります。
保険適用が可能なケースは、先天性疾患や事故で大きく顎の骨を失ってしまった場合に限られています。むし歯や歯周病で失った場合、自由診療となります。
通常の保険治療よりも器具器材、人件費、感染症対策といった費用がかかるため、今後も保険適用される可能性は低いと考えられます。
インプラントはほとんどの症例で自費診療になります。金銭面で不安があり、インプラント治療を希望される方は、初診時に歯科医師としっかり相談しましょう。
悩みや疑問があればそのままにせず、解決してから治療を受けることが大切です。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2021年5月21日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラントには世界中の各メーカーから販売され、その数はなんと100種類以上。日本でもおよそ30種類のインプラントが販売されています。
日本も使用されているインプラントの種類は、なんと30種類以上。各メーカーから様々な種類のインプラントが販売されていますが、インプラントにトラブルがあった際、会社が倒産してしまって、部品が取り寄せることができないケースも。
インプラントはメーカーごとに規格が異なります。引っ越しなどでインプラントを入れた歯科医院に通えなくなった場合、代表的なインプラントメーカーを使用していれば、これまでと変わらず継続してメンテナンスを行えます。
ブローネマルク教授が世界で初めて、インプラントと骨の結合を発見してから世界で初めてインプラントを作った老舗メーカーです。40年以上の歴史と実績を誇っており、世界のトップ企業となっています。
ノーベルバイオケアに次ぐ、実績を残している大手企業。数多くのインプラント関連製品を販売しており、世界で70カ国以上に提供され、世界シェア率1位を誇っています。
1985年に開発されたインプラントです。インプラントの性能が優れており、骨とインプラントの結合は、通常3ヶ月〜半年ほどかかりますが、アストラテック社は1ヶ月程で結合が可能です。
インプラント体に特殊な加工をすることで、骨とインプラントの結合を高めており、骨の量が少ない方でもインプラントを入れることが可能です。アメリカではシェア1位を誇っています。
各メーカーによって素材や構造が異なります。素材や構造によって使用する部品や器具が異なるので、種類も把握しておきましょう。
基本的なインプラントの素材は、チタンが99.8%以上の純チタンやチタン合金が使用されます。骨と結合がしやすく、強度があるのが特徴です。
また、骨と結合性は劣りますが、成形しやすく、形状記憶する特徴があるチタン・ニッケル素材を使用しているメーカーもあります。
インプラントの基本的な構造は、人工歯根である「インプラント体」、人工歯である「上部構造」、人工歯根と人工歯を連結させる「アバットメント」の3つの構造からなります。
メーカーによって、インプラント体とアバットメントが一体化している1ピースタイプと、インプラント体とアバットメントを連結させる2ピースタイプに分かれます。
インプラントは入れたら一生安心できものではなく、何らかのトラブルが起きた場合はアバットメントの交換や、インプラントの除去をしなければなりません。メジャーではないメーカーを使用している場合は、他医院でトラブルの対応が困難になる可能性があります。
引っ越しやトラブルといった通院が困難になった場合に備えておくために、少なくとも使用したインプラントのメーカーと種類を知っておくようにしましょう。
インプラントは入れたら「一生安心」ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。また、トラブルがあった場合、部品の交換やインプラントを除去しなければならない可能性があります。
インプラントは体内に人工物を入れているので、どのようなメーカーのインプラントが入っているか、を知っておくことをおすすめします。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2021年5月7日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
患者様のなかにはインプラントと差し歯の違いがわからず、差し歯のことをインプラント誤解されている方がたまに見受けられます。インプラントと差し歯は全くの別物です。今回はインプラントと差し歯の違いを解説します。
差し歯は歯の根っこが残っており、歯の根っこや歯の一部に歯を差し込み、歯を補う治療方法です。専門用語ではクラウンと呼ばれおり、むし歯で歯を削って、必要に応じて歯の根っこの治療を行った後に、最終的な歯を被せます。
むし歯が進行して、根っこの治療が必要になった場合、最終的に被せ物をして歯を補います。差し歯の構造は、歯の根っこに「メタルコア」や「ファイバーコア」と呼ばれる土台を入れて、被せ物の基礎とします。
土台の形を整えたあとに型を取り、「銀歯」「セラミック」「メタルボンド」「硬質レジン」といわれる被せ物を被せます。
歯を失った場合に、骨に歯の根っこの代わりとなるチタン製のインプラント体を埋めて、失った歯を補う治療方法です。
差し歯は歯が残っている状態で、インプラントは歯を失っている状態に行う治療方法ですので、両者は全く別物になります。
差し歯は選択する素材によって、保険が適用される治療方法ですが、インプラントは保険が適用されない自由診療となっています。
差し歯のことをインプラントと誤解されている方は、差し歯が土台ごと脱離した場合、「インプラントが取れた」と来院される方も見受けられます。また歯が抜けてしまったら「差し歯にすればいい」と誤解されている方も多いです。
トラブルの予防や最善の治療を受けるためには、治療の説明をしっかり行う歯科医院に通院し、説明を理解したうえで治療を選択することが大切になります。
インプラントと差し歯の違いについて解説しました。差し歯は自分の歯が残っている場合に行う治療方法で、インプラントは歯を失った場合に歯を補うために行う治療方法です。
最善な治療を受けるためには十分な説明を受け、理解したうえで治療を行うことが大切になります。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2021年4月16日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
歯を失った場合、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢に挙げられます。以前の歯を同じように噛めることからインプラントを選択される方も増えています。しかし、何らかの理由でインプラントが失敗してしまう方もいます。そこで、インプラントが失敗してしまう理由とその対策を解説します。
インプラントは外科的手術が必要な治療方法です。診査診断が不十分、歯科医師の経験不足、インプラントが骨と結合されないなど、インプラントが失敗するケースは、何らかの理由があります。
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科的手術が必要な治療です。CT撮影が行われず診査診断が不十分だと、神経麻痺や動脈損傷など思わぬトラブルの原因となります。
レントゲン写真では骨の厚み、神経や血管の走行している位置が分かりません。CT撮影を行うことで、三次元的にそれらの位置が分かり、インプラントを入れる方向が分かります。
またインプラントの手術は静脈内鎮静を行う場合もあるため、アレルギーや既往歴、服用している薬など全身の状態をあらかじめ伝えるようにしましょう。
歯科医師の知識や技術、経験不足が原因でインプラントが失敗してしまうケースもあります。
歯科医師の技術は測ることは難しく、一つの目安としてインプラントに関する学会に属し、研修にも精力的に参加しているかどうかを院内のホームページや掲示物で確認すると判断がしやすいです。
インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。
結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。
歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を行う必要があります。
歯周病に罹患していると、インプラント治療後にインプラント周囲炎になり、脱落するリスクが高くなります。
インプラントの失敗を防ぐためには、歯科医師とコミュニケーションをしっかりとることや、診査診断を的確にする歯科医院に通院することです。術後もインプラントのメンテナンスを怠らないようにしましょう。
どの治療にもメリットとデメリットがあります。インプラント治療は保険が適用されない高額な治療なので、事前に治療方法や診断結果をよく確認しましょう。
また、歯科医師によって考え方が違うことが少なくありません。歯科医師と「何か合わない」と感じたらセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
インプラントは事前の診査診断が非常に大切です。診査診断ではCT撮影をし、シミュレーションソフトでインプラントの入れる位置を確認し診断をします。
CT撮影を行わないでインプラント治療を進める歯科医院では注意が必要です。
インプラントのメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント歯周炎になる可能性が高くなります。
インプラントを入れた後は歯科医師、歯科衛生士から歯磨きの方法を身につけます。また定期的な検診やクリーニングも必ず行うようにしましょう。
失った歯の噛み合わせを回復する治療方法は、インプラントが最適です。しかし高額で外科的処置を行うインプラント治療は、不安が多いもの。
失敗しないためには、診査診断や治療の説明をしっかりしてくれる歯科医院を選び、納得したうえでインプラント治療を選択するようにしましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
2021年4月6日 (火)
お子さんがいる家庭であれば、離乳食の時期にうまくいかなぁという経験をされていることが多いのではないでしょうか?
離乳食の意義が何かを、保護者の方々は考えたことがありますか?多くの方が、おっぱいやミルクを卒業して食事のみで生活してくために食べるもの。おっぱいやミルクを早く卒業できる子ほどいい子。何でも初めからいっぱい食べる子が育てやすい子。というようなイメージを抱かれる方が多いのではないでしょうか?
実は、離乳食は、お口の機能や発達にとても深い関わりがあります。子どもたちの健康的なお口の発達にとって、離乳食の時期の食の経験は最も重要と言っても過言ではありません。お口の健康的な発達の見地から離乳食の意義を考えると、離乳食は母乳やミルクに代わるものではなく、それらに加えるものという考え方があります。詳しくお話しすると、生後6ヶ月頃から不足する亜鉛や鉄を補うために、食べ物を取り始める。不足するのはわずかな量なので、初めからたくさん食べる必要はないということです。初めから、たくさん食べることを期待してしまったり、食べてくれないと落胆してしまったりする保護者の方が多くいらっしゃると思いますが、それは必要ないことなんです。近年、口腔機能の発達が不十分な子や、口腔機能の発達段階で悪習癖がついてしまった子たちを日々の診察でもよく目にします。
また、筆者自身も子育て中の一児の母ですが、保育園の中で、離乳食時期の食への悩みはよく聞かれていました。「ペーストから固形になってきたら食べない。」「偏食でいろんなものを食べない。」「作ったものをほとんど食べてくれない。」など。子どもの食事について悩む保護者の方はとても多いと思います。しかし、その悩みを尋ねる場所がなかなか身近になく、本やホームページを見ても解決法が見つからないことも多いのではないでしょうか?
にいみ歯科医院では生涯通して通っていただける歯科医院を目指しています。そのために、歯が生えない赤ちゃんの時期からでも、受診する意義を感じていただけることとして、離乳食指導を行っております。
離乳食指導は、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、口育士(子どものお口の発達について学んだ専門スタッフ)で、離乳食の始め方の指導や離乳食での悩みの相談を行っています。
また、当院では、従来のペースト食から始める離乳食だけでなく、BLWという方法を取り入れた離乳食の方法をお勧めしています。従来の離乳食の方法の中では、固形の食べ物を食べなくてつまずいてしまったり、赤ちゃんの発達に合わせて固形の食べ物をなかなか与えられずに困っていたり、自分で食べる機会を作れなかったりという悩みをよく伺います。
BLWという方法をベースに、“口に入れてあげる”をやめて、“自分で食べる”を促す方法やヒント、固形の食べ物を進める上での大切なことをお伝えしています。
離乳食は、やり方によっては、親にとっても、赤ちゃんにとっても、ストレスに感じてしまうことがありますが、やり方一つで、赤ちゃんの生命力や成長を感じられる、親子にとってかけがえのない時間になります。
また、正しい口腔機能を育む大切なプロセスになります。
何となく、「歯科医院は歯が生えてから行くところ」という感覚の方が多いと思いますが、歯科医院は、歯だけでなく、お口の専門家です。お子さんに歯が生えていなくても、お子さんの歯に心配がなくても、お越しください。口腔機能の発達を早い段階で確認することで、口腔機能発達不全やお口の悪習癖が歯ならびに顕著に影響が出る前に、発見し、アプローチできる可能性があります。現に、離乳食の相談をきっかけに来院されて、乳歯の問題や口腔機能の問題にかなり早い段階で発見できたケースもあります。早く知ることができれば、対応する方法も選択でき、保護者の方は心構えもできるので、とても大切な時間になりうると考えています。
赤ちゃんを連れて病院に行くのは、保護者の方にとって、時間も体力もいることだとは思います。赤ちゃんは、少しの時間お口をみるだけでも、泣いてしまうでしょう。それでも、知っていただきたいことがあります。
子育て中の方でも、これから子育てをされる方でも、お口の健康的な成長をお手伝いするにいみ歯科医院にぜひ、ご相談ください。
2021年4月2日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
歯を失った場合、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢に挙げられます。以前の歯を同じように噛めることからインプラントを選択される方も増えています。しかし、何らかの理由でインプラントが失敗してしまう方もいます。そこで、インプラントが失敗してしまう理由とその対策を解説します。
インプラントは外科的手術が必要な治療方法です。診査診断が不十分、歯科医師の経験不足、インプラントが骨と結合されないなど、インプラントが失敗するケースは、何らかの理由があります。
インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科的手術が必要な治療です。CT撮影が行われず診査診断が不十分だと、神経麻痺や動脈損傷など思わぬトラブルの原因となります。
レントゲン写真では骨の厚み、神経や血管の走行している位置が分かりません。CT撮影を行うことで、三次元的にそれらの位置が分かり、インプラントを入れる方向が分かります。
またインプラントの手術は静脈内鎮静を行う場合もあるため、アレルギーや既往歴、服用している薬など全身の状態をあらかじめ伝えるようにしましょう。
歯科医師の知識や技術、経験不足が原因でインプラントが失敗してしまうケースもあります。
歯科医師の技術は測ることは難しく、一つの目安としてインプラントに関する学会に属し、研修にも精力的に参加しているかどうかを院内のホームページや掲示物で確認すると判断がしやすいです。
インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。
結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。
インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。
結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。
歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を行う必要があります。
歯周病に罹患していると、インプラント治療後にインプラント周囲炎になり、脱落するリスクが高くなります。
インプラントの失敗を防ぐためには、歯科医師とコミュニケーションをしっかりとることや、診査診断を的確にする歯科医院に通院することです。術後もインプラントのメンテナンスを怠らないようにしましょう。
どの治療にもメリットとデメリットがあります。インプラント治療は保険が適用されない高額な治療なので、事前に治療方法や診断結果をよく確認しましょう。
また、歯科医師によって考え方が違うことが少なくありません。歯科医師と「何か合わない」と感じたらセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。
インプラントは事前の診査診断が非常に大切です。診査診断ではCT撮影をし、シミュレーションソフトでインプラントの入れる位置を確認し診断をします。
CT撮影を行わないでインプラント治療を進める歯科医院では注意が必要です。
インプラントのメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント歯周炎になる可能性が高くなります。
インプラントを入れた後は歯科医師、歯科衛生士から歯磨きの方法を身につけます。また定期的な検診やクリーニングも必ず行うようにしましょう。
失った歯の噛み合わせを回復する治療方法は、インプラントが最適です。しかし高額で外科的処置を行うインプラント治療は、不安が多いもの。
失敗しないためには、診査診断や治療の説明をしっかりしてくれる歯科医院を選び、納得したうえでインプラント治療を選択するようにしましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
2021年3月19日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
インプラント治療では、インプラントを顎の骨に埋め込む外科的手術が必要になることは、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
大きな骨移植が必要な場合は入院することもありますが、通常のインプラント手術の必要はありません。
手術時間はインプラントの埋入本数や骨移植の量が多くなればなるほど長時間になります。
ここでは、手術の方法や治療の流れなどを詳しくお話します。
インプラントの手術方法
インプラントを埋め込む手術には、一般的に一回法と二回法の2つの術式があります。
どの術式にするかは、口の中や全身の状態、歯科医師の方針などにより異なります。
一回法とは?
人工歯を装着するまでの外科手術は一回のみで、歯茎の切開が一回だけで終わるため体への負担が比較的軽い術式です。
【特徴】
・GBR法(骨を造る手術)を行う場合、二回法よりも感染のリスクが高くなる
・完全に結合していない間に力がかかって、骨や結合に悪影響が出ることがある
・インプラントが粘膜の上に露出しても問題ない時に適している
・顎の骨の量が少ない部位には使用しにくい
二回法とは?
人工歯を装着するまでに外科手術を二回行うため、体への負担が一回法よりも大きいですが、適用できるケースが多い術式です。
【特徴】
・ほとんどのケースに適用できる(特にインプラントが露出すると外力により骨との結合が阻害される可能性が高い場合、術後感染のリスクが高い場合には適用)
・歯茎を一旦閉じてしっかりと治癒期間を設けるため感染の可能性が低い
・手術してから最終的な人工歯が入るまでの期間は一回法よりも長い
・工程が複雑なため費用が高い
インプラントの手術・治療の流れ
一回法の場合
①麻酔をして麻酔が効いているかを確認する
②歯を失った場所の歯茎を切開しドリルにより顎の骨に穴を開ける
③インプラントを埋め込む
④歯茎の形態が整ったら支台装置(アバットメント)をインプラントに取り付ける
⑤アバットメントが露出した状態で歯茎を縫合
(歯茎の治癒におよそ2~3週間、インプラントと骨の結合に上顎でおよそ4~6ヶ月、下顎でおよそ2~3ヶ月かかる)
⑥インプラントと骨が結合が確認できたら型取りを行い、人工歯の製作
二回法の場合
【一次手術】
①麻酔をして麻酔が効いているか確認
②歯を失った場所の歯茎を切開し、ドリルで顎の骨に穴を開ける
③インプラントを埋め込む
④インプラントの上部を歯茎で覆い縫合
(歯茎の治癒におよそ2~3週間、インプラントと骨の結合に上顎でおよそ4~6ヶ月、下顎でおよそ2~3ヶ月かかる)
【二次手術】
①インプラントと骨が結合したことを確認
②インプラントを埋め込んだところの歯茎を再び切開し、支台装置(アバットメント)を取り付ける
③歯茎の治癒が確認できたら、人工歯を装着するためのアバットメントや噛み合わせる歯の型取りを行い、人工歯の製作(仮歯→最終的な人工歯)
まとめ
一回法は手術が一度だけなので身体への負担が少なく、治療期間も二回法い比べて少なく、治療期間も二回法に比べて短い一方で、顎の骨の量が十分でない場合には適用できないのが特徴です。
二回法はほとんどのケースに適用でき、一次手術後にいったん歯茎を閉じるため感染リスクが低い一方で、身体への負担が一回法に比べて大きく、治療期間が長いことが特徴です。
インプラントの種類や術式は複数あり、口の中の状態は一人ひとり異なるため、事前に歯科医師と十分に相談し、最良の結果を得られる方法を選択するようにしましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
2021年3月5日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
手術を伴うインプラント治療には、痛みや腫れがひどいのではないかと不安に感じている方は多いのではないでしょうか?
インプラントの埋め込みや骨移植の手術は、歯ぐきを切開して顎の骨を削るため、手術直後に痛みや腫れ、出血、麻痺が起こる可能性があります。
ここでは、比較的現れやすい傾向にある「痛み」と「腫れ」について詳しくお話していきます。
基本的に局所麻酔(痛み止め注射)を使用して行われるので、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
痛み止め注射を打つときと抜糸時の痛みは多少ありますが、表面麻酔を使用することで最小限の痛みに抑えられます。
痛みに敏感な方や麻酔が効きにくい方は、手術を受ける前に歯科医にそのことを伝えておきましょう。
痛み止めの注射をするときの痛みは、表面麻酔や細い注射針を使用、麻酔薬の注入スピードの調整、麻酔薬を人肌に温めることで痛みが緩和されます。
また、静脈麻酔薬や抗不安薬などを投与する「静脈内鎮静法」を取り入れている歯科もあります。
半分眠っているような状態になるため、恐怖や不安を感じることなくリラックスして手術を受けられるだけでなく、痛みを感じにくくなる効果も期待できます。
希望する場合は、対応しているかどうか事前に確認しておきましょう。
手術後の痛みの強さは、一般的には抜歯と同じくらいと言われています。しかし、個人差が大きく、インプラントの埋入本数が多い場合や骨移植が広範囲の場合は痛みや腫れが起こりやすいです。
鎮痛剤や抗生物質が処方されるため、大抵1~2週間ほど経過すれば痛みや腫れは治まります。
歯ぐきを縫ったことによる違和感を痛みと感じる方もいますが、抜糸を行えば改善します。抜糸は、手術後7~10日程度で行います。
抜糸中は、違和感程度の方もいればチクッとした痛みを感じる方もいます。
歯ぐきを切開しているため、手術後の痛みや腫れは程度に差はあるが起こります。
痛みや腫れをできるだけ抑えるために以下のことに注意しましょう。
火傷や誤飲をしたり、舌や粘膜を噛んでしまうことがあります。
処方された薬は、指定された通りに飲みましょう。特に、抗生剤は必ず飲み切ってください。
しばらくは手術部位の歯磨きはできませんが、ほかの部位の歯磨きはしっかり行いましょう。
歯磨き粉やうがい薬については、歯科医によって指示が異なるため、確認をして使用してください。
スープやおかゆや麺類、ゼリーなどの柔らかいものを食べるようにし、インプラントが埋入された反対側で噛むようにしましょう。
熱いものや辛いもの、刺激のあるものも口にしないようにしてください。また、傷の治りが遅れるため違和感を感じても舌で触らないように注意しましょう。
飲酒は1週間程度控えましょう。
お風呂は1~2日は湯舟にはつからないで、ぬるめのシャワーを使用しましょう。軽い運動であれば2~3日程度、激しい運動であれば1週間程度は運動を控えましょう。
歯や神経、上顎洞粘膜など様々な組織と隣接しているところにインプラントを埋め入むため、インプラント治療部分が周辺の痛みを引き起こす原因になることが稀にあります。
症状のほかにも時期やきっかけ、受診するまでに服用した薬と使用回数なども伝えられるようにしておきましょう。
手術中は麻酔をするので痛みを感じることはないですが、局所麻酔だけでは不安という場合は、恐怖心により緊張した状態を薬剤で和らげて手術を受けることも可能なので「静脈内鎮静法」を取り入れている歯科に相談してみましょう。
手術後は、個人差はありますが痛みや腫れが出ます。特に、インプラントの埋め込みの本数や骨移植の範囲が広いと痛みや腫れが強く出やすいです。
手術後の痛みや腫れは1~2週間ほどで治りますが、歯科医の指導に基づいて日常生活を送るようにしてください。
治療の手法によっても痛みや腫れの度合いが異なるため、詳しくは歯科医師とのカウンセリングで確認し、不安や疑問を解消してから治療に臨むようにしましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
2021年2月10日 (水)
みなさん、今まで冷たいものや熱いものを食べて歯が痛い、もしくは歯茎が腫れて痛いと感じたことがあるのではないでしょうか。気になって歯医者に行った方もいれば、一時的な痛みだったのでそのままにしている方もいらっしゃるかもしれません。では、この歯や歯茎の痛みの原因は一体どういったものなのか、詳しく見ていきましょう。
<歯が痛い場合>
①虫歯によるもの(詳細は2020年10月6日掲載のブログに記載あり)
虫歯の深さによって痛みの種類が変わってきます。歯において痛みを感じるところは、最も表面のエナメル質の内側にある象牙質、その内側の歯髄(歯の神経)です。
・象牙質の痛み
外からの刺激(化学的刺激と機械的刺激)により、2〜3秒以内の鋭い痛みを感じます。外からの刺激(化学的刺激と機械的刺激)により、2〜3秒以内の鋭い痛みを感じます。
・歯髄(歯の神経)の痛み
むし歯が歯の神経にまで達すると、何もしていなくてもズキズキとした強烈な痛みを生じ、温かい食べ物や、夜間、入浴時に痛みが増悪し、痛みは、数十分から数時間続きます。ひどい場合は、痛み止めも効かず、一睡もできないということもあります。
・根っこの先の痛み
根っこの先の痛み神経が死んでしまい、歯の根っこの先に膿がたまり、噛んだら痛い、ものが当たると痛いといった症状が現れます
②知覚過敏によるもの
歯茎が下がったり、歯の表面のエナメル質が削れることにより、歯の根元の部分(象牙質)が露出し、むし歯や歯の神経に炎症がないにもかかわらず、冷たいものがしみたり、歯ブラシが当たったりすることにより痛みを生じることがあります。(知覚過敏)原因として、歯周病、歯ぎしり、歯茎の後退、歯ブラシの使い方がよくないなどが挙げられます。
③ブラキシズムによるもの
ブラキシズムとは、無意識のうちに行っている歯ぎしり、食いしばりなどです。これらにより、歯に負担がかかり、痛みを感じることがあります。
<ブラキシズムの種類>
グラインディング
一般的にいう歯ぎしり。歯を左右にすり合わせ、ギリギリと言う音を生じる。寝ている時に起こしやすい。
クレンチング
上下の歯の食いしばり、噛みしめ。寝ている時も起きている時も起こるが、本人では気づかないことが多い。
タッピング
上下の歯をぶつけあってカチカチと鳴らすような音を出すタイプの歯ぎしり。
<歯茎が痛い場合>
①歯肉縁、歯周炎によるもの
歯肉炎:歯周ポケットに歯垢(細菌の塊)が蓄積し、細菌が増殖することで歯茎に炎症が生じる病気。歯茎の腫れや出血を伴うことがあります。
歯周炎:歯肉炎が進行して歯周ポケットが深くなり、歯を支えている骨まで炎症が広がる病気。これにより、骨が溶けて歯がグラグラになり、歯茎が腫れ、膿が出ることもあります。CMなどでよく聞く、歯槽膿漏とは、このような状態を言います。
歯周炎により骨が溶けて歯茎が腫れている様子
②親知らずの周囲の歯茎の腫れ(智歯周囲炎)
親知らずが斜めに生えていたり横に向いて生えていたりする場合、清掃しづらく、細菌が蓄積され、増殖し、歯茎が腫れてしまうことがあります。腫れて自発痛があったり、噛むことで腫れた部分に歯が当たって痛いなどの症状があります。ひどい場合、腫れは喉の方まで広がり、呼吸困難を招くこともあります。
③根っこの先に膿が溜まっている時、根っこが割れている時
歯の根の中に細菌が入り込んだ場合、根っこの先に膿がたまり、歯茎が腫れます。膿を出すことによって、腫れが引くこともありますが、なかなか引かず腫れが大きくなることもあります。歯の根っこが割れた場合、噛むと痛みが出たり、神経が生きているとズキズキと痛みます。また、割れているところから細菌が入り歯茎が腫れたり、膿が出るといった症状も出てきます。
④歯茎の腫瘍
あまり頻度として多くはありませんが、歯茎の腫瘍が原因となることが稀にあります。早期の段階では、一般的に自覚症状はないのですが、進行してくると歯茎の腫れや痛みを生じます。
<まとめ>
このように歯や歯茎の痛みには、様々な原因があることをわかっていただけたでしょうか。歯や歯茎の痛みは、治療が必要なサインかもしれません。すぐに治療すれば残せた歯も、歯科医院への受診が遅れて状態が悪化し、最悪の場合抜歯になる可能性もあります。違和感を感じたら、適切な診断処置を受けるため、早めにご相談ください。
三重県 四日市市 にいみ歯科医院 歯科医師 新美敦司
カテゴリー: ブログ
2021年2月4日 (木)
子育て中のご家庭では、ご経験があるのではないでしょうか?「乳歯が抜けそうで抜けない。」「グラグラの歯があって子ども自身が気になると言っている。」など、お母さんやお父さんが悩んでしまう、生え変わりによって起きるトラブルについて、解決法やヒントをお伝えします。
生え変わりは成長に伴って起きることではありますが、近年、顎が狭い子が増えていて、乳歯だけの時期でも、隙間なくぎっしり歯が並んでいるお子さんが増えています。そのこともあって、乳歯が生え変わりによって揺れてきても、ぎっしり詰まって生えているせいで、なかなか歯が抜けない場合や、生え変わりのスペース不足が原因で、予期せぬ部分も早めに揺れてきたりすることもあります。
そして、歯が揺れていると、お子さん自身は、咬んだり、食べ物が当たったりすると痛く感じたり、なかなか抜けないことで歯ぐきが腫れてしまうこともあります。
そんな時、ご家族としては、歯科医院にすぐに連れて行くべきなのか、家で歯を抜いてあげるべきなのか、このまま様子を見るべきなのか…と悩んでしまうこともあるかも知れません。
お家で抜いてもいい場合は、①グラグラな歯が確実に乳歯で、②グラグラの乳歯の下に永久歯があるのがわかっていて、③乳歯の根っこがしっかり吸収されて、歯ぐきの一部とほんの少しくっついいるだけで、指で簡単に抜けそうな状態であれば、お家で抜いても構わないと思います。ただ、お家では麻酔をすることはできないですし、抜くときに歯ぐきにばい菌が入ってしまうのも心配なので、可能であれば歯科医院で抜歯を行う方が望ましいと思います。お家で痛い思いをして、歯医者が嫌いになったり、お口の中をお掃除するのも嫌いになってしまうこともありますので、少し揺らしてみても抜けない場合は歯科医院を受診されることをお勧めします。
また、お家でうまく歯が抜けた場合、抜けた後、出血が気になることもあるかもしれませんので、その場合は、折りたたんだ清潔なガーゼ等を傷に当て5分ほど圧迫するようにお願いします。
お家で様子を見ていいかどうかについては、まず、揺れている乳歯が痛くて、食事が取れないや、揺れている歯の周りの歯ぐきが腫れいる状態でないことが大切です。また、生え変わる大人の歯がすでに見えている場合や揺れている乳歯がピンクがかった色になってきている時は、早期に抜歯が望ましい場合がありますので、歯科医院を受診していただいた方が良いでしょう。
乳歯が抜けそうで抜けないのを放置すると、うまく抜けずに残ってしまって、生え変わるはずの永久歯が、予期せぬ方向から出てきてしまうことがあります。それにより、歯並びの問題にもつながってしまうことがあります。そのため、定期的に生え変わりを確認することはとても重要です。また、乳歯が虫歯になっていたり、過去に虫歯になった乳歯だと、生え変わりの際、うまく根っこの吸収が起きずに、根っこの一部が残ったままになったり、自然の抜けない場合があり、大人になっても残ったままになってしまうことがあります。そういったトラブルを回避するためにも、定期検診は大切です。
現在の子どもたちの中には、生まれながらに、乳歯や永久歯の数が少ない子が以前より多くいると言われています。もし永久歯の数が少なかった場合、乳歯が抜けてしまっても、永久歯が生えてこないこともあります。さらに、乳歯が少ないと、永久歯も少ないケースもあります。そのため、生え変わりが始まる時期には、可能な限り、レントゲン等で、生え変わりの予測を行うことは大切です。すぐに何かできなかったとしても、ゆくゆくはが足りないことに対して、矯正治療を検討する見通しを立てることができます。
にいみ歯科医院では、子どもの矯正にも対応しており、生え変わりの際にも安心です。お子さんの定期検診の際に、生え変わりの確認もしっかり行っています。生え変わりのタイミングの不安や心配の軽減になるはずです!
三重県四日市市にいみ歯科 歯科医師 新美敦司
カテゴリー: ブログ
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。