2019年5月27日 (月)
こんにちは
にいみ歯科医院です。
前回まで5回に渡ってお話ししてきました
『食育と子供の健康について』シリーズ。
今回のブログがシリーズの最終回です。
食育は食べることを通じて子どもたちが健やかに
成長を育むということですが、子どもも大人と同様に
健康な食生活を送るには歯とお口の健康からが第一歩となります。
食のバランスが崩れると、消化・吸収・代謝のリズムが崩れ
大人でも、子どもでも健康状態に影響が現れます。
健康状態が悪化すると、歯や歯を支える歯ぐきにも影響を与え、
歯が正しく生え変わらない・歯周病になりやすくなるなどの
デメリットが生じます。
乳幼児・学童期の歯の健康は将来、大人になったときの体の健康に
大きく作用する可能性があります。
食べ物をしっかりと噛むことで食べ物の本来の味を
楽しむことができバランスの良い栄養摂取や肥満予防になるため、
生活習慣病の予防にもなります。
以上のように子どもの食育には大人と同様に
健康な食生活を送るために歯とお口の健康を
大切にすることが肝心です。
特に6歳ごろの臼歯(きゅうし・一番奥にある歯)は
むし歯になりやすくなっています。
なぜむし歯になりやすいのか?
それは
①乳歯の一番奥に生えてくるため気づきにくい。
②完全に生えるまでに時間がかかるため、歯磨きしにくい。
③噛む面がデコボコしているので食べかすがたまりやすい。
などが理由になります。
ママさん、パパさんが子どもの歯を守ることも食育の一環ですので
子どもの歯とお口の健康をしっかりとケアし、美味しく、楽しい食卓を囲める
育みを取り組みましょう。
さて、今回の食育シリーズはここまで。
では次回も当院ブログをお楽しみに。
ではまた。
三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院
2019年5月20日 (月)
こんにちは
にいみ歯科医院です。
今回も前回に引き続き食育についてお話しましょう。
私たちだけでなく子どもたちが食べる食料で、
これはどこで生産されたものなのか?
食品の安全面は大丈夫?など疑問に感じることも多くあると思います。
日本の食糧自給率は農林水産省の発表によれば、1946年度で88%でしたが
2017年度では38%となっています。
この自給率の水準が低いのか、高いのかと考えたとき
海外と比べるとどうでしょうか?
2013年度の農林水産省の発表では
・カナダ264%
・オーストラリア224%
・アメリカ130%
・フランス127%
と極めて低い水準となっています。
日本はいわゆる食糧輸入大国で多くの食材を海外から輸入しています。
食品となって食卓に並ぶまでに不信感が生じることもありますが
どういったものが自給できているのかを確認し、
できるだけ「地産地消」を心がけて食品を選び、安全な食品選びをすることも
子どもたちの食育には大切な要素だと考えられます。
「地産地消」にも多く関わるのが地域の食に関わる伝統行事であり
この食の伝統行事は昔から地域で独自に子どもたちの成長を願って
いろいろ、歯とお口にまつわる行事が行われてきました。
同じ名前の行事であっても、内容や時期が地域によって
違っていることもあります。
伝統行事をいくつか紹介しますと「お食い初め」があります。
本来は餅、栗、大豆、干し柿など硬いものを食べて歯を丈夫にし、
長寿を願う行事で正月、6月などに行うところが多いようです。
古くは紀貫之の「土佐日記」にも書かれており、ここでは生後100日から
半年頃に行われる食い初めの行事を「歯固め」として取り上げました。
佐渡では「ハガタメ」と呼ばれ、食い初めの祝いをします。
このような「お食い初め」の行事は赤ちゃんの成長を祝い
お乳から少しずつ離乳食へと食べるものが変わる頃に、
この歯固めの行事が終わり、赤ちゃんには歯が生え始めてきます。
他にも満1歳のお誕生日をお祝いする行事の「いっしょうもち」があります。
1歳まで無事に成長したことをお祝いする伝統行事です。
全国的には「立ったり餅」、「誕生餅」、「一升餅」や「一生餅」と呼ばれています。
このように子どもの歯とお口の健康を願って行われてきた伝統行事も
昔から伝わる食育であり、後世に伝えていくのも大切な食育でしょう。
さて、今回の食育の話はここまで。
では次回も食育についてお話しましょう。
ではまた。
三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院
2019年5月14日 (火)
こんにちは
にいみ歯科医院です。
今回も前回に引き続き食育についてお話しましょう。
この当院のブログでもよく話題に出ます
「しっかり、ゆっくりとよく噛んで食べる」という習慣。
この習慣は大人に限ったことではなく子供たちの食育でも大切なことです。
子供の頃からよく噛んで食べる習慣が大切なのは虫歯にならないためでもありますが
よく噛むことによってアゴや歯ぐきが鍛えられ丈夫になります。
そして唾液の分泌がよくなり、口の中の病気の予防にもなり消化も助けます。
また、食事量が少なくても満足感が得られ、生活習慣病の中でも
肥満や糖尿病の予防にも繋がります。
しっかりとよく噛むことの8大効用として
・肥満を防ぐ
・味覚の発達を促す
・発音をはっきりさせる
・脳の働きを活発にする
・歯の病気を防ぎ、口臭を少なくする
・ガンを防ぐ
・胃腸の働きを促進する
・全身の体力向上とストレスの解消
が考えられます。
この肥満を防ぐに代表される肥満は生活習慣病へと繋がる恐れもあり
子供にも生活習慣病になる可能性があります。
子供の食生活で「食べ方」が早い早食いや、噛まずに丸のみするような食べ方は
小児肥満の原因となります。
子供の頃からしっかり噛んでゆっくり食べる習慣を身につけることが大切です。
このしっかりとゆっくり噛むことの実践のヒントとして
・食べ物を一口入れたら箸をおいて、いつもより5回多く噛むようにしましょう。
目標は一口30回噛むことです。
・カレンダーや日記に食事ごとにしっかり噛んで食べられたら◎印をつけます。
少しずつ◎印を増やすように努力するのも良い方法のひとつです。
バランスの良い食事を美味しく、しっかりと噛むためには、自分の歯を
健康に保つことが重要です。
このように話してきた生活習慣病は肥満等だけではなく
むし歯も生活習慣病のひとつと考えられます。
歯に付着したむし歯菌は糖分を分解して酸を作り、この酸が歯の表面の
カルシウムなどのミネラル成分を溶かしはじめます。
これを脱灰(だっかい)といいます。
ただ一旦溶け出した歯のミネラル成分も歯の表面の酸がだ液などによって
洗い流されると、徐々にだ液中のカルシウムなどが再び取り込まれて
元に戻ります。これを再石灰化(さいせっかいか)といいます。
食後に十分時間がとれていれば、だ液の修復力が働きますが
いつも口の中に食べ物がある状態では溶け出すミネラル成分の方が多くなり
歯はだんだん溶けて穴があき、そしてむし歯になってしまうのです。
間食が多い子供は口の中に食べ物がある時間が多くなってしまうため
むし歯になってしまう可能性が間食の少ない子供よりも高くなってしまいます。
なので間食もほどほどにすることが大切となってきます。
規則正しい食生活で、なおかつしっかりとゆっくりとよく噛んで
食事をすることはだ液の修復力を活用するためにも重要なことなのです。
子供たちの食事、特に食べ方もしっかりと見守って行きましょう。
さて、今回の食育の話はここまで。
では次回も食育についてお話しましょう。
ではまた。
三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院
2019年5月7日 (火)
こんにちは
にいみ歯科医院です。
5月に入り、元号も平成から令和へと変わりました。
謹んで新元号のお慶びを申し上げます。
さて、ニュースでも非常に話題になりました超大型連休の10連休。
旅行やレジャーにお出かけの方もたくさんいらっしゃいましたが
普段より外食の機会もたくさんあったかと思います。
最近では外食産業でも子供たちの食育に取り組む企業も増え
素晴らしい取り組みだと思います。
そんな食育について今回も前回に引き続きお話しましょう。
今回はバランスの良い食事の摂り方についてです。
最近の食生活ではご飯などの炭水化物が減る一方で、肉類などの
脂質の摂取量が増えつつあります。
脂質の摂りすぎは子供といえども生活習慣病の予防に気をつけなければなりません。
そのために主食としての穀物を毎食きちんと摂ることが必要です。
お米は穀物の中でも日本の風土・気候に合った自給可能な作物であり
日本人にはお米の食生活が非常に適しています。
そして子供の頃の食生活は将来の味覚形成にも大きく影響します。
甘いものの摂りすぎは肥満のもとに
塩分の取りすぎは高血圧のもとになってしまいます。
ご家庭ではできるだけ薄味のものを食べさせるようにしましょう。
子供の頃から薄味の食品をしっかりと噛んで食べることで
食べ物本来の味を楽しむことを覚えましょう。
子供の頃から偏りなく、たくさんの種類の食物を食べることも
食育では大切な要素の一つです。
たくさんの種類を食べることはカルシウム、ビタミンやミネラル、
食物繊維を積極的にとるように心がけましょう。
カルシウムが豊富な食物
・チーズ
・牛乳
・ヨーグルト
・わかめ
・エビなど
ビタミンやミネラルが豊富な食物
・みかん
・いちご
・卵
・大根
・ピーマン
・玉ねぎなど
食物繊維が豊富に入っている食物
・さつまいも
・かぼちゃ
・レタス
・アスパラガスなど
それが子供の成長や発育にとって不可欠な食生活となります。
そしてご家庭でパパさんやママさんたちと一緒に楽しい食事を取ることで
心が落ち着き、生活の質も向上します。
大型連休も終わり、またご家庭での食事も増えるかと思いますが
食卓で、今日お話したことを思い浮かべていただければと思います。
では次回も食育についてお話しましょう。
ではまた。
三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。