にいみ歯科ブログ

歯茎から血が出る

2021年11月29日 (月)

みなさん、歯磨きをしていて歯茎から血が出る!歯茎から膿や血が出る!といった経験はありませんか?気づいていても、忙しかったり、歯科医院へ行くのは面倒なので、そのまま放置してしまっているということもあるかもしれません。
なぜ歯茎から血が出るのか、そのまま放っておくとどうなるのか、治療方法について今からお話していきます。

 

<歯茎の出血の原因>

①歯周病によるもの

歯茎から出血する原因の90%は、“歯周病”と言われています。

歯周病の初期は、歯磨きが上手に行われず、歯垢(細菌の塊)が歯と歯茎の境目に溜まることで歯茎に炎症が起きて歯肉炎という状態になります。

 その状態を放置すると、歯周病の原因菌がどんどん増えることで炎症が強くなり、歯茎から膿や血が出るだけでなく、口臭や歯を支えている骨が溶けてきて歯がぐらぐらするといった症状が出てきます。

 

②歯周病以外のもの

1.大きな虫歯による出血

虫歯が進行することで、歯の神経が死んでしまい、歯の根っこ先に膿がたまるお話は以前させていただきました。(2020.8.12ブログに詳細が記載)

 この状態が悪化すると歯の根っこの先が大きく腫れ、膿や出血が歯茎から出てきます。

ここまで虫歯が進んでいると、日頃の歯ブラシもしっかりとできていないことが多いので、歯周病も進んでいることがほとんどです。

2.歯磨き時の出血

ブラッシングの方法が間違っていたり、自分に合ってない歯ブラシや歯間ブラシを使用することで出血することがあります。あまりにも硬い歯ブラシを使ったり、歯間ブラシを無理矢理入れてしまうことで歯茎を傷つけてしまうことがあるので、適切なものを歯科医院で選んでもらうのがよいでしょう。

 

3.ホルモンバランスの変化による出血

妊娠中や更年期は、ホルモンバランスが変化するので、菌に対する抵抗性が弱くなります。歯周病が悪化したり、歯茎から出血しやすい状態になります。

 

4.全身疾患、薬が原因となる出血

 血友病や白血病、再生不良性貧血、血小板減少性紫斑病などの病気の症状として歯茎の出血があります。歯茎が腫れていないにも関わらず出血が続いていたり、歯茎を傷つけてしまった場合に血が止まりにくい症状がある場合、稀に重大な病気の可能性があります。

 抗血小板薬や抗凝固薬などの一般的にいう血をサラサラにするお薬を飲んでいると、血液の流れをよくしているため血が止まりにくいという症状があらわれます。

 

<歯周病の治療方法>

歯茎からの出血のほとんどが歯周病なので、歯周病における歯科医院での治療法を説明させていただきます。

軽度の歯周病

検査によって、歯周病と診断された場合、歯と歯茎に付着している歯垢と歯石を除去します。

それと同時に、ブラッシング指導を受けてもらい、ご自宅にて正しい歯の磨き方を継続してもらうことが重要になってきます。

中〜重度の歯周病

歯茎に膿や出血がみられる場合、膿を出したり、炎症を抑えるお薬を出すことがあります。

歯周ポケットが深く、歯茎の奥に入り込んでいる歯石を取り除く、SRP(スケーリング・ルートプレーニング)という治療を行います。それでも歯石が除去できない場合、外科的な手術で除去を行います。

治療後も、歯周病をこれ以上悪化させないように定期的な検査やメンテナンスが必要となります。メンテナンスの間隔、患者様によって変わってきますが、平均3~4ヶ月に一回といわれています。

歯茎に異変を感じたにもかかわらず、そのまま放置してしまうと、歯周病が進行して最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうことがあります。原因を見つけ早めに適切な処置をして、私たちと一緒にお口の中の健康を保っていきましょう!


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インプラント治療の流れについて

2021年11月19日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラント治療では通常のむし歯治療とは異なり、受診したらすぐに治療が開始するものではありません。まずはカウンセリングでインプラントの理解を深めてから、お口の中と全身の状態を検査し、その検査結果をもとに計画を立てて治療を行うことが多いです。今回はインプラント治療の流れについて解説します。

 

インプラント治療の流れ

インプラント治療では以下の流れで行うことが一般的です。なお埋入する本数や位置、顎の骨の硬さにより、治療方法にもさまざまな選択肢があります。

1.カウンセリング

2.検査

3.事前処置

4一次手術

5.抜糸

6.安静期間

7.二次手術

8.人工歯の型取り・セット

9.メンテナンス

 

それぞれ詳しく解説します。

 

カウンセリング

初診カウンセリングではインプラント治療について理解を深めたり、相談したりする場です。インプラント治療を希望してもインプラントについて理解しているかたは多くありません。そのためほとんどの歯科医院ではカウンセリングの時間を設け、インプラント治療について分りやすく説明していることが多いです。

 

検査

カウンセリングを受け、受診すると決めたらお口の中の検査を行います。主にむし歯や歯周病の検査とレントゲン・CT・口腔内写真を撮影し、歯型を取ることが多いです。また全身の健康状態を把握するために血液検査を行う歯科医院もあります。

 

事前処置

歯周病に罹患している場合、処置を行ってからインプラント治療に入ります。これは歯周病とインプラントには深く関わりがあり、インプラントが細菌感染しないために行います。また手術前に歯のクリーニングを行い、お口の中の細菌量を減らす処置も行います。

 

一次手術

インプラント治療では顎の骨にインプラント体と呼ばれているものを埋め込みます、この手術では麻酔をするため手術中は痛むこともありません。

 

抜糸

手術後1~2週間ほどで糸を抜く処置を行います。

 

安静期間

インプラントと骨が結合するまで約3~6ヶ月の安静期間をおきます。下顎では3ヶ月程度、上顎では4~6ヶ月ほどおくことが多いです。

 

二次手術

二回法の場合、インプラント上部を歯ぐきから出す処置を行います。この処置はインプラント手術とは異なり15~30分と短い時間で終わります。

 

人工歯の型取り・セット

歯ぐきが治ったらインプラントの上部に取り付ける人工歯の型を取ります。型取りをしてから約2週間後には人工歯に取り付けることができます。

 

メンテナンス

インプラント治療後は定期的なメンテナンスを行い、状態や噛み合わせの確認を行います。インプラント治療ではメンテナンスとご自身のケアが非常に大切です。

 

まとめ

今回はインプラント治療の流れについて解説しました。ただこれらはほんの一例であり、お口の中の状態や、失った歯の本数、顎の骨の状態により治療方法は異なります。インプラント治療を希望する方は歯科医師とよく相談しインプラント治療の理解を深めてから検討すると良いでしょう。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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【矯正治療】抜歯の際は、依頼書をお持ちください

2021年11月19日 (金)

当院では、矯正治療により抜歯依頼を頂いた場合、連携している矯正歯科からの依頼書をお持ちでないと抜歯できかねます。
当日は、必ず依頼書をお持ちいただくよう、お願い致します。


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インプラントがぐらつく原因は?対処法も併せて解説!

2021年11月5日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラントは天然の歯と異なり、顎の骨と結合するため動くことはありません。しかし、インプラント周囲炎や被せ物が消耗してしまった場合は揺れてしまうこともあります。そのまま放置してしまうと思わぬトラブルに発展してしまうことも。今回はインプラントがぐらぐらする原因と対処法も併せて解説します。

 

インプラントがぐらぐらする3つの原因

インプラントが揺れてしまう原因には以下のことが挙げられます。

 

  • ネジが緩んでいる
  • インプラント周囲炎に罹患している
  • 被せ物に不具合が起きている

 

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

 

ネジが緩んでいる

インプラントは主に人工歯根の代わりになる「インプラント体」と歯の代わりになる「人工歯」、それらを結合する「アバットメント」の3つの部品からなります。なおインプラントとアバットメントはネジで締めて固定するもので、歯ぎしりや食いしばりによって緩むこともあります。また人工歯とアバットメントはネジで固定するタイプと接着剤で固定するタイプがあり、ネジが緩んでしまったり接着剤が剥がれてしまうと揺れる可能性があります。

 

インプラント周囲炎に罹患している

セルフメンテナンスや歯科医院でのメンテナンスを怠ってしまうとインプラントが歯周病になることもあります。初期の段階ではインプラント周囲の歯ぐきが炎症を起こす「インプラント周囲粘膜炎」と呼ばれている状態で腫れや出血を伴いますが、進行するとインプラント周囲まで影響が及んでしまい「インプラント周囲炎」になります。この状態になるとインプラントを支えている骨が溶けてしまうため揺れや脱落してしまうこともあります。

 

被せ物に不具合が起きている

先述したとおり、インプラントと被せ物はネジで固定するものと接着剤で固定するものがあります。被せ物とアバットメントのネジが緩んでしまった場合、インプラントが揺れているように感じることがあります。また接着剤が剥がれてきたときも同様に感じるでしょう。

 

インプラントがぐらぐらするときの対処法

インプラントが揺れている場合、速やかに施術を受けた歯科医院に相談しましょう。これはインプラントと被せ物の間のネジが緩んでいたりアバットメントのネジが緩んでいたりする場合、施術した以外の歯科医院では締める器具がない可能性があるためです。なおインプラント周囲炎で揺れている場合はインプラントを除去しなければならないこともあります。

 

まとめ

今回はインプラントが揺れる原因とその対処法について紹介しました。原因にはネジの揺れや接着剤の劣化、インプラント周囲炎に罹患していることが考えられます。揺れを感じる場合は速やかに歯科医師に相談し、適切な処置を受けることが望ましいです。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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スタッフ全員笑顔で「おもてなし」安心して通える四日市の歯科医院を目指して

四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。

設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。

ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。

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