2021年7月16日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
失った歯を補うためにインプラントは確立された治療方法ですが、インプラントも「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に罹患します。しかし今回は、インプラント周囲炎が健康な歯に影響があるか解説します。
インプラント周囲炎はインプラントの歯周病と言われるように、歯垢が原因で起こる病気です。インプラントの周りに炎症を起こしている状態を「インプラント周囲粘膜炎」といい、骨にまで進行したものを「インプラント周囲炎」といいます。
インプラント周囲炎の原因は、歯垢による細菌感染や歯ぎしり、食いしばりなどの負担がかかった場合に、インプラントと骨の結合が破壊され、周りの歯肉に炎症を起こします。進行すると骨が溶けてしまい、膿が出たりインプラントが動揺したり、脱落する可能性があります。
歯垢が原因で、歯肉の炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨を溶かす病気です。日本人の8割が罹患しているといわれており、ほとんどの方が自覚症状がないため、気づいたときには進行している場合がほとんどです。
歯周病とインプラント周囲炎も、歯垢の中にある細菌が原因です。細菌の種類も類似ていおり、天然の歯の歯周病部位から、インプラントに伝わり、感染することが確認されています。
インプラント周囲炎が健康な歯に影響するかは、報告されていませんが、インプラント周囲炎と歯周病の原因菌が類似していることから、インプラント周囲炎に隣接している歯への影響はあると考えられます。
インプラント周囲炎の原因は、歯垢による細菌感染や歯ぎしりや食いしばりなどの負担にあることから、プラークコントロールや定期的なメンテナンス、かみ合わせの改善が行われます。重度の場合は外科的処置を行うことがあり、保存できない場合はインプラントの除去を行います。
初期 |
機械的清掃 |
中等度 |
機械的清掃と抗菌、殺菌療法 |
重度 |
外科的処置や再生療法、インプラント除去 |
歯周病に罹患している場合、インプラントへの影響があるので、事前に歯周病治療を行ってから手術を行うことが一般的です。また、確認はされてませんが、歯周病とインプラント周囲炎の原因となる菌は類似していることから、隣接した歯にも影響があると考えられています。
インプラント治療を受ける際は、検査や治療を行う歯科医院に通院することをおすすめします。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2021年7月2日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラント手術を希望しているけれど、寿命が気になる方も多いのでは?
インプラントはメンテナンスや、セルフケアを怠らず受けることで長く使用できます。今回はインプラントの寿命と寿命を縮めてしまう原因について解説します。
研究ではインプラントの10年生存率は、約90%と報告されています。個人差はありますが、目安として平均寿命は10〜15年以上といわれています。なかには30〜40年以上と長持ちするケースもあります。
10年経っても約90%の方がインプラントを問題なく使用していることから、平均寿命は10年よりも長いと考えられます。
インプラントの寿命が短くなる原因に「噛み合わせの問題」と「メンテナンスをしていない」が挙げられます。
歯ぎしりやくいしばりなどインプラントに強い力がかかると、埋入したインプラントや、アバットメントが緩くなたり、被せ物が欠けてしまったりと寿命を縮める原因となります。
対策は就寝時に装着するナイトガードで、インプラントを守ることができます。
またインプラントは骨と直接結合しているため、血液の供給がありません。そのため噛む力が強いと感染症になりやすく、炎症が起きやすいとされています。
インプラントはメンテナンスが非常に大切です。インプラントと歯肉の間に汚れが蓄積したまま放置すると、インプラントの歯周病になる可能性が非常に高くなります。
インプラントの歯周病は「インプラント歯周粘膜炎」と呼ばれ、重症化すると「インプラント周囲炎」になり、骨に炎症を起こします。このような状態になると、インプラントが脱落する原因となります。
セルフケアも非常に大切ですが、メンテナンスは自分では落とせない汚れをしっかり落とします。メンテナンスは怠らないようにしましょう。
インプラントの寿命を長くするコツは、定期的なメンテナンスとセルフケアが非常に大切です。また使用していて違和感があれば、すぐに歯科医院に相談することも寿命を長くするコツです。
歯科医院の定期的なメンテナンスでは、クリーニングのほかにレントゲン撮影を行いインプラントを支えている骨の量を見ます。
また噛み合わせの確認を行い、問題があれば噛み合わせの調整をします。
特殊な器具で着脱可能なインプラントの場合、アバットメントや被せ物の緩みを締め直すことができます。
メンテナンスはインプラントだけではなく、お口全体をチェックします。そのため残った歯の健康を守るためにも、必ず定期的なメンテナンスを行いましょう。
セルフメンテナンスは自分で行うメンテナンスです。最終的な被せ物を入れた後、歯科医師や歯科衛生士から歯磨き指導を受けます。
インプラントは歯ブラシや歯間ブラシ、フロスといった道具を使用して汚れをしっかり落とす必要があります。
難しいからと諦めずに歯間ブラシやフロスを使いこなし、毎日汚れを落とすことで、寿命を伸ばす可能性が高くなります。
インプラントの平均寿命は10〜15年と非常に高いです。長持ちさせるには、定期的なメンテナンスとしっかりとセルフケアを行うことで長持ちする可能性が高くなります。
また違和感や異変を感じたら、次のメンテナンスまで我慢をするのではなく、すぐにインプラント手術を受けた歯科医院に連絡をしましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。