2022年5月18日 (水)
日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
奥歯が抜けた状態が続くと、食べ物が思ったように噛めず不便を感じます。自分の歯のように噛める治療方法は、インプラントが適しています。そのためインプラント治療を考えている方も少なくありません。そこで奥歯をインプラントにするメリットとデメリットを解説します。
奥歯は食べ物を噛んだり、発音に影響したりと非常に大切な役割を持っています。奥歯をインプラントにすると以下の4つのメリットがあります。
インプラントの最大のメリットは、自分の歯のように噛めることです。あごの骨に歯の根っこの代わりとなる、人工歯根を埋めると骨と結合して自分の歯のように噛めます。
奥歯がないとうまく発音ができません。奥歯がないと母音のイ段の発音が難しいとされています。
奥歯にインプラントを埋入することで、歯があった頃のようにスムーズに発音がしやすくなります。
歯がない状態のまま過ごすと、あごの骨に刺激が伝わらないため、骨の吸収が進みます。そのため歯が抜けた部分の骨だけ、薄くなったりへこんでしまたりする変化が見られます。
インプラントは噛むことができるため、骨に刺激が与えられ骨の吸収を防ぎます。
奥歯を失ったまま長期間にわたって放置すると、両隣の歯が倒れてきたりと噛み合わせのバランスが崩れます。
奥歯にインプラントを埋入することで、噛み合わせのバランスが整います。
メリットが多いインプラントですが、デメリットもあります。メリットとデメリットの両者をしっかり理解しましょう。
インプラントは一部の場合を除き、保険が適用されない高額な治療です。
インプラントは材料、器具、機材、人件費など一つひとつにコストがかかるため、高額な治療になります。
インプラントを埋入するために、十分な骨の量がないとインプラントを支えることができません。骨の量が足りない場合は、骨を造る手術が必要です。
ブリッジや入れ歯の治療と比べて、インプラント治療は骨と結合するまでしっかり待つので、治療期間は長くなります。
また2回法と呼ばれるインプラント手術の方法では、2度手術が必要なため、さらに長期化します。
奥歯にインプラントを埋入するメリットとデメリットを紹介しました。失った歯を補うための治療としてインプラントは確立されている治療方法です。そのためインプラント治療をする方が増えいます。
どの治療もメリットとデメリットがあります。歯科医師とよく相談をし、しっかり理解したうえでインプラント治療を受けましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
カテゴリー: ブログ
2022年4月28日 (木)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
インプラントの総称は、体の中に埋め込む器具のことをいいます。歯科治療では、歯を失った場合、歯を補うための方法として、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療方法です。今回はインプラントの基礎知識を解説します。
インプラントは失った歯を補うための治療の選択肢の一つ。インプラントの他にブリッジや入れ歯が挙げられます。インプラントは他の治療方法と異なり、隣の歯を削ったり、部分入れ歯用にバネをかける必要がなく、他の歯に負担がかかりません。
基本的に人工歯根となるインプラント体、土台となるアバットメント、歯の代わりとなる人工歯の3構造に分けられます。
インプラントに使用される素材は「チタン」が用いられています。1952年にチタンと骨が結合することが確認され、研究が重ねられて、近年ではインプラントの素材として使用されています。
歯を失う原因の多くは、虫歯や歯周病が挙げられます。しかし、インプラントは虫歯や歯周病が原因で歯を失った場合、保険が適用されず自由診療となります。
インプラント治療が保険適用されるケースは、先天的に顎の骨がない場合や、顎の骨を1/3以上連続して失った場合に限られています。そのためほとんどの方が保険が適用されない治療になります。
インプラントの成功率はメーカーや各歯科医院でデータがありますが、どのデータも10年成功率が上下顎95%以上と高い結果となっています。
インプラントが一般的な治療方法として確立された後も、「インプラントは危険なもの」としてインターネットや雑誌などで報道されていますが、どの治療も「経験も知識も少ない歯科医師」が行えば良い結果にはなりません。
インプラント治療に大切なのは、歯科医師の知識や経験、正確な診査、的確な診断、最善な治療計画を立てることです。トラブルにならないためにも、インプラント治療を受ける際は、「近いから近所の歯科医院で」ではなく、ホームページなどでしっかり情報を収集し、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて信頼できる歯科医院を選ぶことです。
インプラントは失った歯を補うために有効な治療方法の一つです。10年成功率も高い結果があり、治療方法として確立されています。
インプラント治療を検討されている方は、まずはカウンセリングから受けて、信頼できる歯科医院で受診することをおすすめします。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯科医師 院長 新美敦司
2022年4月22日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯を失ってしまう原因の一つに歯周病が挙げられます。失った歯を補う治療方法にインプラント治療がありますが、歯周病に罹患している場合はリスクがあります。
歯周病は歯垢の中に潜んでいる歯周病菌が、歯肉の炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。日本人の成人の約8割が歯周病に罹患しており、世界で最も罹患率が高い病気といわれています。
歯周病の初期症状は腫れや出血をしますが、自覚されない方が多く、ある程度進行してから膿が出たり、歯が動揺したりとある程度進行してから自覚する方が多い病気です。重度になるを歯を抜かなければなりません。
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯垢が溜まってしまうとインプラントの周囲に炎症を起こす「インプラント周囲粘膜炎」になる可能性があります。
歯周病と同じ菌が原因で、歯磨きやメンテナンスを怠ってしまうと発症するリスクが高くなります。さらに進行して骨まで達すると、「インプラント周囲炎」と呼ばれるインプラントの歯周病を引き起こします。
天然の歯は歯根膜と呼ばれる靭帯があります。歯根膜は歯に無理な力がかからないようにクッションの役割があり、歯周病菌が体内に侵入しないように、歯と歯肉をしっかり付着する役割を担っています。
一方インプラントは、骨とインプラントが結合しているため、歯根膜がありません。そのため、天然の歯と比べると歯周病菌が侵入しやすく進行が早いです。
歯周病に罹患しているのにもかかわらず、治療をせずにインプラントを受けると、インプラントの成功率が低くなるほか、手術が成功しても5年生存率は、著しく低下することがわかっています。
歯周病に罹患しているケースはインプラント治療ができないわけではなく、事前に歯周病治療をし、術後も継続して治療を行うことでリスクを軽減することができます。
歯周病は日本人約8割が罹患している病気です。そのためインプラント治療前に歯周病治療をする可能性が高くなります。
インプラント歯周炎のリスクを軽減するためには、インプラント治療を受ける前に、必ず歯周病検査が必要です。そのため歯周病治療に精通した歯科医院で受診する必要があります。
またセルフケアを怠らないように、術後は歯科医師、歯科衛生士のもとで歯ブラシの指導を受け、予防することも非常に大切です。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年3月30日 (水)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯を失った場合、歯を補う治療方法の一つにインプラント治療が挙げられます。高額になりがちな治療方法なので、費用面で不安な方も多いのでは。今回はインプラントの費用について解説します。
一部の症例を除き、インプラントは保険が適用されません。むし歯や歯周病といった場合も保険が適用されないので高額な治療になります。
一本あたりの目安は300,000~800,000円となっており、骨の量、地域差、使用するインプラントメーカーや被せ物の種類によって大きく差があります。そのためはっきりと「いくら」とお伝えすることが困難です。
インプラントの費用を詳しく知りたい場合は、歯科医院で精密な検査を受けてから、治療に必要な金額の相談をすることをおすすめします。
歯科医院のホームページや、情報サイトなど、ほとんどの場合インプラントを1本埋入する目安の金額のみを表示しています。しかしインプラントにかかる費用は別途、検査料やメンテナンス料など必要な場合があります。
以下はインプラントにかかる一般的な費用です。
・レントゲン、CT、血液検査などにかかる診査診断料
・インプラント手術にかかる材料費や技術料
・骨が足りない場合、骨を補うための材料費や技術費
・人工歯にかかる材料費や技工料
・メンテナンスにかかる費用
・修理が必要になった場合の費用
インプラントは入れる前に精密な検査を行います。そのためCT撮影や血液検査を行います。一般的に検査料は別途でかかる場合が多く、歯科医院によって費用は異なります。
骨の量が足りない場合は、骨を補うための手術を必要とし、別途費用がかかります。
インプラントは入れたら終わりではありません。長く持たせるために定期的なメンテナンスを必要とします。インプラントのメンテナンスは、ほとんどの歯科医院で自費診療になります。インプラントの状態により、毎月、2ヶ月に1回など間隔が異なり、都度メンテナンス費用がかかります。
また被せ物に不具合があった場合、修理ややり替える必要があるため、別途費用がかかる可能性があります。
歯科医院によってインプラント費用に含まれている内容は異なります。ホームページでは、インプラントに必要な費用が含まれている表示もあれば、検査料や人工歯など別途必要な場合もあります。また相場よりも安く謳っている歯科医院は、技術料など別途で費用がかかることが多いです。
費用に不安がある場合は、歯科医院で確認を行い、納得してから治療を受けることをおすすめします。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年3月11日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
むし歯や歯周病、打撲などの事故で歯は抜ける可能性があります。抜けてしまった歯は治療をして補う必要があります。治療方法の選択肢として「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」が挙げられます。今回は歯が抜けたときの治療方法を解説します。
失った歯を補う治療方法は主に
・インプラント
・ブリッジ
・入れ歯
の3つの選択肢から選びます。もちろん治療前に歯科医師から十分な説明を受けて治療を選択しますが、事前に治療方法の内容を知っておくと理解しやすくなります。
歯を失ってしまったところに、チタン製の人工歯根を埋めて、被せ物をする治療方法です。
インプラントは魅力的なメリットが4つあります。
・自分の歯と同じように噛めるので、食べる楽しみは今までと変わらない
・ブリッジや入れ歯と違い、周りの健康な歯に負担をかけない
・見た目が天然の歯に近いため、周囲の人に気づかれにくい
・歯は1本抜けるだけで発音に影響するが、インプラントを入れると今まで通りに発音が可能
メリットが多いインプラントですが、手術を行うためデメリットもしっかり理解しておきましょう。
・外科的手術を行うため、身体的負担がかかる
・歯を支えている骨が少ないと骨を造る必要があり、治療期間が長くなってしまう
・全身疾患や重度の歯周病に罹患していると、インプラント手術が受けられない可能性がある
・保険が適用されないので、費用が高額になる
ブリッジは失った歯の両隣を支えにして、橋渡しのように被せ物をする治療方法です。被せ物をするため、両隣の歯を削る必要があります。
ブリッジには3つのメリットがあります。
・橋渡しで失った歯を補うため、入れ歯と比較して安定感がある
・保険適用が可能で、安価で治療が可能
・インプラントよりも治療期間が短い
保険が適用され、比較的短期間で治療が可能なブリッジですが、デメリットがあります。
・被せ物を入れるために、歯を失った両隣の歯を削る必要がある
・支える歯に問題がある場合、支える歯の治療が必要
・ブリッジは歯と歯肉の間に汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病になりやすい
入れ歯は3本以上歯を失ってしまった場合に装着する「部分入れ歯」と、全ての歯を失った場合に装着する「総入れ歯」に分けられます。
入れ歯はインプラントやブリッジにはないメリットがあります。
・入れ歯はバリエーションが豊富で、ブリッジでは困難な症例でも歯を補うことができる
・保険が適用されるため、安価で治療が可能
・取り外し式なので、清潔に保つことができる
入れ歯にもデメリットがあります。
・入れ歯は取り外しが可能なため、衛生的に保てるがインプラントとブリッジに比べると安定感がない
・保険適用の部分入れ歯は金属のバネを使用するため、審美性を損ねる
・慣れるまで違和感があり、食事がしにくい
・インプラントやブリッジと違い、固いものが食べにくい
・保険適用の総入れ歯では、プラスチックが粘膜を覆うので食べ物の熱が伝わらない
歯を失ったときの治療方法は「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」があります。それぞれメリットとデメリットを理解したうえで選択することが非常に大切です。
治療方法の選択肢で迷われている方は、歯科医師によく相談しながら治療方法を決めましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年2月25日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋めて、その上に被せ物をする治療方法です。手術が必要になるため、治療期間がどれくらいかかるのか気になる方もいるでしょう。ここではインプラント治療の被せ物が入るまでの流れをご紹介します。
通常のむし歯治療では1日~2週間程度で済みますが、インプラントの治療期間はケースにより、3ヶ月~1年かかることが多いです。そもそもインプラント治療は顎の骨に人工歯根を埋めて、その上に土台と被せ物をする治療方法です。そのためインプラントと顎の骨が結合しないと被せ物を入れることができません。
またお口の中の状態は個人差があり、骨がしっかりしている場合は早く治療は進みますが、歯周病に罹患していたり、顎の骨が薄かったりする場合は歯周病治療や骨を増やす処置が必要になります。そのため人によって治療期間は異なります。
ここではインプラント治療の流れとそれぞれの治療期間の目安について解説します。インプラント治療では以下のような流れになることが多いです。
なお骨移植・サイナスリフト・ソケットリフトと呼ばれる骨を造る手術・再生を行う場合は、治療期間が3~6ヶ月追加されることがあります。
インプラントは手術が必要になるため、むし歯・歯周病の検査、レントゲン撮影、CT撮影、歯の型取り、血液検査など歯と骨の状態や健康状態の確認を行います。
これらの資料をもとに歯科医師が治療計画を立て、患者様にカウンセリングを行い、同意が得られた場合治療を開始します。これまでに通院する回数は2回程度で、その期間は1~2週間であることが多いです。
むし歯・歯周病に罹患している場合、インプラント手術の前に治療を行います。症状によって治療期間は異なり、改善されるまで通院する必要があります。そのため重度の歯周病に罹患している場合は、半年以上かかることが多いです。
なおむし歯・歯周病に罹患しておらず、健康な場合はインプラント手術の前に歯のクリーニングを行うことが一般的です。
インプラント手術には「一回法」「二回法」の種類があり、治療期間は異なります。二回法は人工歯根を入れたあと、骨とインプラントが安定する3~6ヶ月後にインプラントと被せ物を連結させるための部品を取り付ける手術を行います。一回法ではその部品が一体型になっているインプラントを埋めるため手術が一回で済みます。これは顎の骨の状態やお口の中の環境によって歯科医師が判断します。なお一回法の場合インプラントと骨が定着するまで3~6ヶ月待つ必要があります。
インプラントと骨がしっかり結合しているのを確認したら、被せ物の型取りをします。被せ物ができるまでは約2週間かかることが多いです。
人工歯が装着されたらインプラント治療は終わりです。ただインプラントは定期的なクリーニングが必要です。これを怠ると歯周病のような症状が出たり、インプラントに問題が起きたりしてしまうことも。インプラント治療を受けたらクリーニングとセルフケアは欠かさないようにしましょう。
インプラントは、3ヶ月~1年と長い期間必要になる治療方法です。またお口の中の状態や顎の骨の状態によって適切な治療方法も異なります。インプラント治療の期間を詳しく知るためには、歯科医院での精密検査が必要です。インプラント治療が気になる方は、まずは歯科医師に相談してみると良いでしょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年2月4日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
むし歯や歯周病で歯を失ったときは、インプラント・入れ歯・ブリッジのいずれかで補う必要があります。しかし、失った歯の本数が多いとブリッジが選択できないことがあります。そのような場合、インプラントと部分入れ歯が選択肢になり、迷う方も多いです。そこで今回はインプラントと部分入れ歯の違いについて紹介します。
インプラントとは骨に人工歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を装着する治療方法です。インプラントは手術が必要になりますが、自分の歯のように噛むことができます。
インプラントのメリットには以下のようなことがあります。
インプラントは骨の中に埋め込むもののため、目立つことなく違和感はほとんどありません。また部分入れ歯と違って、噛む力が強いため自分の歯のように噛むことができます。インプラントで使用する金属は、チタンと呼ばれている金属です。これは人工関節などにも用いられており、人体によくなじみ安全性の高いものになっています。
インプラントのデメリットには以下のようなことがあります。
インプラント治療は外科手術が必要になります。そのため、全身疾患がある方は受けられない可能性があります。なおインプラントの治療期間は約3ヶ月~半年かかることが多く、他の治療方法と比較すると長い傾向にあります。また、インプラントは保険適用外の自由診療になるため、費用は高額になりがちです。
部分入れ歯とは、歯を失ったときに補う装置の一つで、隣の歯にバネをかけて装着します。部分入れ歯には保険適用のものと自由診療のものがあります。前者はプラスチックでできた素材を使用し、バネは金属を使用していることが多く、後者は強度が強いものの素材を使用し、バネも歯ぐきと同じ色をした素材を選択できます。
部分入れ歯のメリットには以下のようなことがあります。
部分入れ歯を作製する際は歯型をとるだけで済み、手術を必要としません。そのため身体に負担がかかることはありません。また治療期間も短いのが特徴で、保険適用のものを選択すれば費用を抑えられます。
なお部分入れ歯はインプラントと違ってご自身で取り外しが行えるため、洗浄して清潔に保つことができます。
部分入れ歯のデメリットには以下のようなことがあります。
部分入れ歯は、慣れるまで違和感を覚えやすかったり、話しにくいといったデメリットがあります。また噛む力はご自身の歯よりも弱いため、硬いものが食べにくかったりします。
歯を補うための目的は、噛む機能を回復することです。そのため見た目だけで歯を補っても、満足に噛めなければ治療の意味がないと言っても過言ではありません。それを踏まえた上で、それぞれのメリット・デメリットを理解し、治療の選択をすると良いでしょう。
インプラントか部分入れ歯かどの治療が最善なのかは、残っている歯の本数やお口の状態によって異なります。歯を失った際はそのままにするのではなく、まずは歯科医師に相談して適切な治療方法を選択しましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年1月21日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラントは自分の歯のように噛めるため選ばれる治療方法でもあります。しかし、インプラントにはメンテナンスは欠かせないもので、怠ってしまうと炎症を起こしたり、脱落したりといったトラブルが発生するもあります。今回はインプラントのメンテナンスについて解説します。
インプラント治療が終わった後は、セルフケアと定期的にメンテナンスを行う必要があり、これらを怠ってしまうと「インプラント周囲粘膜炎」や「インプラント周囲炎」になる可能性が高くなります。前者はインプラント周囲の粘膜に炎症が起きた状態で、腫れや出血を伴い、後者はインプラント周囲粘膜炎が進行し、骨にまで感染が広がった状態のことを指します。腫れ・出血・排膿を伴うことが多く、最悪の場合脱落につながります。どちらも「歯垢」が溜まってしまい細菌が繁殖することが原因です。そのためセルフケアと定期的なメンテナンスは必要不可欠と言えるでしょう。
歯科医院で行うメンテナンスでは以下のような内容が挙げられます。
メンテナンスではインプラントを埋入した歯科医院で受けることが望ましいです。他の歯科医院ではインプラントを行なっていなかったり、インプラントのメーカーが異なったりするとトラブルが発生しても対応できないといったことがあります。また、他の歯科医院で埋入したインプラントは別途で費用がかかることも。なお、費用は保険適用で行える歯科医院もあれば、自費診療で行う歯科医院もあるため、事前に確認しておきましょう。
定期的なメンテナンスは症状にもよりますが、3~6カ月に1回の間隔で行うことが多いです。
インプラントのメンテナンスはご自身で行うセルフケアも重要です。インプラントを埋入したあとは歯科医師または歯科衛生士から歯磨き指導を行い、正しい磨き方ができるようにするところが多いです。特にインプラントでは歯と歯ぐきの間に汚れが溜まりやすいため、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスといった道具を使用して磨く必要があります。
インプラントの周囲に汚れが溜まってしまうとインプラント周囲炎などのトラブルが発生する可能性があります。ご自身でしっかり磨いていても磨けていなかったということは少なくありません。長く持たせるためにも定期的なメンテナンスとセルフケアをしっかり行っていきましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2022年1月7日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
歯を失ったときの治療法にはインプラント・ブリッジ・義歯があります。これらは専門用語で「補綴装置」と呼ばれており、補綴装置を選択するときはそれぞれのメリット・デメリットを把握することが大切です。ここではそれぞれの補綴装置を以下のように比較したものをご紹介します。
インプラント |
ブリッジ |
義歯 |
|
噛みやすさ |
◎ |
○ |
△ |
違和感の有無 |
◎ |
◎ |
△ |
審美性 |
◎ |
○ |
△ |
周囲の歯への影響 |
◎ |
△ |
○ |
費用 |
△ |
○ |
○ |
インプラントはご自身の歯のように噛めることが最大のメリットです。ブリッジもご自身の歯のように食べることができますが、硬い食べ物は噛みにくいことがあります。義歯の場合は、違和感も大きく、硬い食べ物はほとんど噛むことができません。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋めて人工歯を装着しているため、違和感を覚えることはありません。ブリッジでは失った時歯の両隣を削って被せ物をするため、安定感があり、違和感を覚えることはないと言えるでしょう。ただ義歯はお口の中に大きく、厚みのあるため、違和感を覚えることが多いです。
インプラントで使用する素材はセラミックと呼ばれるもので、ご自身の歯と同じ色調を再現することができます。それにより審美性は高く、インプラントを入れていることが周囲の人に気づかれることはありません。一方、ブリッジ・義歯には保険適用のものと自費治療のものがあります。前者はブリッジの場合銀歯であったり、入れ歯の場合金属のバネを使用するため目立つことが多いです。後者はブリッジの場合セラミックを使用したり、入れ歯の場合ではバネが金属製でない素材を使用することができます。
インプラントは単独で入れることができ、周囲の歯に影響を与えることはありません。ブリッジでは失った歯の両隣の歯を削って被せ物をする必要があるため、周囲の歯への影響は大きいと言えるでしょう。なお部分入れ歯の場合は、バネを固定するためにほんの少し歯を削ることが多いです。
インプラントは保険適用にならないため、費用は高額になりがちです。ブリッジ・入れ歯の場合は、保険適用の治療であれば安価で済みますが、自由診療の治療では高額になります。
今回はそれぞれの補綴装置を比較したものをご紹介しました。歯を失ったときの治療方法はインプラント・ブリッジ・義歯があり、それぞれメリット・デメリットがあることを把握しておきましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
2021年12月24日 (金)
三重県四日市市 にいみ歯科医院
インプラント治療では施術前に抜歯をすることがあります。抜歯後、食事について気になる方も多く、ここでは抜歯後に控えたほうがよい飲食物とおすすめの飲食物、併せて抜歯後の注意点について紹介します。
インプラント治療で抜歯をした後は、以下のような飲食物は控えましょう。
これらの飲食物を摂取すると、傷口の治りが悪くなることがあります。
熱いものや冷たいものは、傷口への刺激になります。そのため、熱いものは冷ましてから冷たいものは常温にしてから摂取しましょう。
レモンやグレープフルーツなどの酸っぱいもの・わさびや唐辛子などの辛いものは、傷口への刺激になりしみたり腫れたりする可能性があるため、避けた方が望ましいです。
キャラメルやガム、お餅など歯にくっつきやすいものは傷口にできたかさぶたが剥がれてしまう可能性があるため、控えましょう。
アルコールやお酒は血行がよくなりすぎてしまう可能性があり、傷口の治りが悪くなるため、抜歯をした日は控えましょう。
インプラント治療で抜歯したあとに適している飲食物は、以下のようなものが挙げられます。
抜歯してから2~3日はなるべく柔らかい飲食物を中心に摂取するようにします。ただ栄養が偏らないようにする必要があり、様子を見ながら徐々に食生活を元に戻しましょう。
抜歯をした後は以下のことにも注意する必要があります。
抜歯後3~4時間は麻酔が効いている状態になります。麻酔が効いている状態では熱い・冷たいなどの感覚がないため、やけどしたり粘膜が傷ついたりする恐れがあります。なお舌や指で傷口を刺激しないように注意します。なお、食べ物を摂取する際は、抜歯した反対側の歯で噛むようにすると良いでしょう。
抜歯後は歯磨きをしても良いですが、傷口に当たらないように注意し、うがいをするときはやさしくうがいをしましょう。
インプラント治療の前に抜歯をした際は、飲食物に気をつける必要があります。なお抜歯の際は、事前に担当の歯科医師から注意点について指示をもらうことが多いです。必ず守るようにし、インプラント治療を進めましょう。
三重県四日市市 にいみ歯科医院
四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。
設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。
ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。