にいみ歯科ブログ

健康寿命はいい噛み合わせから その2

2019年6月17日 (月)

こんにちは

にいみ歯科医院です。

 

前回からスタートした『健康寿命はいい噛み合わせから』。

人は生まれたばかりの頃は歯がまだ生えていなくて、

成長すると子供の歯(乳歯)が生えはじめ

そして大人の歯(永久歯)に生え変わり体と同じく成長していきます。

各年代の中でも乳幼児期・学童期の成長の中での歯並びや噛み合わせは

目まぐるしく変化していきます。

永久歯に生え変わった頃は歯並び、噛み合わせの基礎が作られる

とても大切な時期といえます。

 

三重県四日市_にいみ歯科医院_乳歯

 

この時期に歯並びを悪いままにしておくと、

次のような影響が出てくるといわれています。

 

・発音が悪くなる。

・あごが十分に発達しない。

・口呼吸の誘発。

・指しゃぶりなどの習慣によるあごの変形。

・顔の形成に影響する。

・硬いものを避けるようになる。

・表情が悪くなる。

 

上記の影響の中で特に過度の指しゃぶりには注意が必要です。

赤ちゃんは誰でも指しゃぶりをします。

3歳くらいまではそれほど神経質になる必要はありませんが

過度の指しゃぶりは上下の前歯の間に大きなすき間を作ってしまい

噛み合わせを悪くしてしまいます。

「開咬(かいこう)」と呼ばれるこの状態は、口呼吸を誘発し

口がポカンと開いている状態や発音障害など、審美的、または

機能的な問題を引き起こす原因となります。

 

三重県四日市_にいみ歯科医院_指しゃぶり

 

そのような問題が起こらないようにするには、まず噛むことを学習させましょう。

赤ちゃんは歯が生えても、すぐに何でも食べられるわけではありません。

授乳期から離乳期に入り徐々に噛むということを学習していきます。

つまり、前歯で咬みきり、奥歯で噛み砕くということを学習しないと

うまくものを食べることができなくなり、柔らかいものばかり好んで

食べる習慣が身についてしまいます。

離乳期に入ったら、噛むための食事を工夫して与えることが大切です。

 

このようによく咬む食習慣を身につけないと、しっかりとしたあごが育ちません。

あごの発達が悪いと永久歯の歯並びにも影響し、よく噛めなくなるばかりか

食べ残しが口の中に溜まりやすく歯ブラシでうまく磨くことができないために

むし歯や歯肉炎の原因になるともいわれています。

よく噛んで、丈夫なあごときれいな歯並びを目指しましょう。

 

さて、今回の健康寿命と噛み合わせについてはここまでです。

次回は成年期・壮年期についてお話ししましょう。

次回もお楽しみに。

ではまた。

 

 

三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院


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健康寿命はいい噛み合わせから その1

2019年6月10日 (月)

こんにちは

にいみ歯科医院です。

 

長寿大国、日本。

長寿とは寿命が長いということで、ここで言われる寿命は

年齢の長さを表す「平均寿命」のことです。

寿命にはもう一つ、寿命を延ばすだけでなく、

いかに健康に生活できる期間を延ばすかの「健康寿命」があります。

「平均寿命」を延ばすことと「健康寿命」も延ばすことが

いつまでも健康に生きるためには大切だと考えられます。

そこで今回はこの「健康寿命」とお口の健康についてお話ししましょう。

 

三重県四日市_にいみ歯科医院_健康寿命1

 

健康な生活を送るためには日頃の食生活から心がけていかなければなりません。

この食生活に関しては自分の歯でよく噛んで食べるということが

生きていくための基本となります。

良い噛み合わせを維持することによって、硬いものでも弾力のあるものでも

好きな食べ物を美味しく味わうことができます。

よく噛んで食べることは、食べ物を細かく砕いて消化する以外に

アゴや口腔、顔の感覚器を刺激して、その情報を脳へ伝達しています。

さらに脳を刺激することにより、脳の血液循環を良くして脳の働きを活発にします。

その結果、情緒が安定し、考察力、学習能力を高めることになります。

 

噛み合わせは年齢とともに変化します。

例えば歯を失くしたまま放置する、柔らかいものばかり食べている、

いつも同じ向きに寝ることによる顔面への圧力によって

噛み合わせが変化することがあります。

この噛み合わせのバランスを崩してしまうと、ものを上手に噛めなくなるだけでなく

心と体の健康にも影響を及ぼしてしまうことがあり、

決して歯だけの問題とは言えません。

幼年期から高齢期までの各年代の生活で噛み合わせは

大きく変化していく可能性があります。

噛み合わせの重要性を理解し、口腔ケアを実施することが、

健康で快適な生活を送るためのポイントとなります。

 

三重県四日市_にいみ歯科医院_健康寿命2

 

若いときから歯並びを含めたお口の環境に気を配り、

正しい生活習慣を身につけることが、豊かで快適な老後を過ごすための

条件のひとつと言えるでしょう。

また高齢期において歯を失くしたときは、義歯(入れ歯)を入れることで

噛み合わせを回復させることはできます。

しかし、お口の状態は常に変化しているため、定期的にチェックしていないと

噛み合わせが悪くなってしまう場合もありますので注意が必要です。

 

さて、今回の健康寿命と噛み合わせについてはここまでです。

次回もお楽しみに。

ではまた。

 

 

三重県四日市 医療法人 にいみ歯科医院


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