にいみ歯科ブログ

歯科と肝臓病?

2020年12月7日 (月)

肝臓の病気と歯科って関係あるの?と思う方が多くいらっしゃるかもしれません。
日々ニュースで報道されている、新型コロナウイルスをはじめ、ウイルスには様々な種類がありますが、肝炎ウイルスというものが存在しているのをご存知でしょうか?
ウイルスは血液や唾液などの体液に含まれているため、歯科治療でのそれらの接触による感染が問題となることがあります。院内感染を起こさないためにも、歯科医院では、感染対策の知識に加え、肝炎ウイルスや肝疾患について十分な知識を持つことが必要となります。

肝臓の働きとは?
そもそも肝臓とはどんな働きをする器官がご存知でしょうか?
肝臓はよく、工場として例えられます。つまり、原料を化学反応によって加工するところということです。
①食べ物からとったタンパク質、脂質、糖質を代謝
②アルコールや薬物、老廃物の解毒
③胆汁の分泌
とても重要な働きをしています。

●肝臓が悪くなると・・・
肝硬変肝癌を引きおこし死に至る可能性があります。


●お口から肝疾患を発見できるかも?!
肝臓は“沈黙の臓器”と言われていて病気になっても自覚症状が出にくいそうです。ですが、お口の中にその兆候が現れることがあります。
扁平苔癬(へんぺいたいせん)といって粘膜や歯茎に異常が出たり、ドライマウス、味覚異常、口腔ガンなど…いろいろな形でお口の中に兆候が現れることがあります。


お口の中だけでなく、糖尿病や心筋障害、悪性リンパ腫など全身への影響も出ることもあります。
これら全てが、肝臓の病気に直結するわけではありませんが、症状のない方の発見のきっかけになるかもしれません。そのため、定期的な歯科受診は、あらゆる意味で大切なものです。

 

●肝疾患によりお口の環境が悪くなりやすい?
“歯茎から血が出る!”というのは、ほとんどの方が一度は経験があるのではないでしょうか?これは歯周病の症状の1つです。歯周病は進行すると、口臭が酷くなったり、歯が抜け落ちて食事や会話がしづらくなったりします。
肝疾患が進行すると、歯周病が進行しやすくなってしまうというデータがあります。
また、扁平苔癬やドライマウスによってお口の中に痛みや違和感がある場合、ブラッシングも不足しがちになり、お口の中の環境の悪化につながる恐れがあります。

●歯科治療への影響も
肝疾患が進行すると出血が止まりにくくなります。そのため、抜歯やクリーニングなどの歯科治療での注意が必要となります。

当院では、あらゆる患者様へのお気遣いや適切なご対応ができるように、全てのスタッフが、全身疾患や消毒滅菌について、日々勉強し、学んだことを実践しております。今回取り上げた、肝疾患にきましても、患者様から、必要な情報をお聞きし、安心安全に診察を行うだけでなく、消毒・滅菌についても、正しく対応できるように日々心がけております。

 

また、日頃メンテナンスなどで来院される患者様のお口から、肝疾患の発見に繋がるようしっかり目を向けていけるよう、今後も、日々学び、スタッフ間での情報共有に力を入れていきたいと思います。

 

昨今の新型コロナウイルス感染症の状況を目の当たりにすると、より、歯科医院における感染予防の重要性を改めて感じております。
当院では皆様に安心して通っていただける環境づくりに力を入れております。
患者様ごとの器具の滅菌、消毒などの実施はもとより、新型コロナウイルス対策として、手指消毒、検温、問診、パーテーションの設置など強化しておりますので詳しくはホームページもご覧ください。

 

三重県四日市市いみ歯科 歯科医師 敦司


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お口から始まる〝老化の予防”

2020年12月1日 (火)

口の健康が生活習慣病を防ぎます!

近年、お口の状態が、身体の病気・老化・健康寿命の延伸などと密接に関わっていることが分かってきました。虫歯や歯周病は、歯だけのトラブルではありません。慢性炎症や細菌・毒素の供給源となって、血流を介し身体にも害を及ぼします。
病気を防ぎ、さらに、老化を予防するため、皆さんに知っていただきたいことをお伝えします。

 

①歯肉に炎症があると心臓を悪くする。

歯肉炎・歯周炎は、日本人の成人のほとんどが経験している代表的な慢性炎症です。
がん・心臓病・脳卒中などの生活習慣病の発症進行には、この慢性炎症が大きく関わっていることが分かってきています。慢性炎症が、周りの血管にダメージを与え、がんや動脈硬化を引き起こすと考えられています。

②噛む機能を回復すると糖尿病や肥満などの生活習慣病のリスクを減らすことができる。

歯が無くなってしまい、入れ歯を作製しても痛かったり、めんどくさくなったり、などの理由でつけなくなってしまう方がいます。入れ歯をつけないと、お口の中にも様々な問題がでてきますが、身体にも問題がでてしまうことがあります。
特に、奥歯を失うと噛む機能が低下して、咀嚼力を要求される多くの食品の摂取が難しくなります。一方で、カレーやうどんなど、一見食べやすい、高カロリー低栄養食を食べる機会が増えてしまうことが多々あります。結果として骨格筋量の減少や、糖質代謝の悪化などの生活習慣病の下地をつくってしまうのです。
その為、噛む機能を回復することが生活習慣病の重症化予防になるのです。
また、歯がない人は認知症になりやすいとも言われています。噛むことで脳は刺激を受け、脳の活動を活性化します。


③お口の中が不潔だと肺炎になることがある。

高齢者では、誤嚥によって誤嚥性肺炎になることがあります。
誤嚥は、むせのようにはっきりわかるもののほか、気づかないうちに増殖した細菌を含唾液が、気道から肺に侵入することがあります。肺に、肺の異物処理能力を超えた細菌が入ると、肺炎を引き起こしてしまいます。また、口の中の血管から入った細菌が血流によって肺に到達し、肺炎を起こしているということが分かっています。特に、高齢の方や、免疫力の落ちている方は、誤嚥性肺炎を防ぐためにも、特に口の中を清潔にしておく必要があります。

このように、お口の中に問題があると認知症、生活習慣病(脳血管疾患、糖尿病など)、誤嚥性肺炎など身体の病気まで問題につながることがあります、健康長寿のためには、歯科で定期的なメインテナンスやケアを受ける時間を作ることが大切です。

 

三重県四日市市いみ歯科 歯科医師 敦司


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スタッフ全員笑顔で「おもてなし」安心して通える四日市の歯科医院を目指して

四日市の歯医者・にいみ歯科医院では、『歯科を通じて皆様のお口の健康をサポートする』という理念のもと日々診療を行っております。そして、四日市の当歯医者にいらっしゃる患者様が、歯医者の診療に対して「怖い」「不安」という気持ちをできるだけ抱かず、安心して診療を受けていただけるよう、スタッフ一同おもてなしの気持ちで診療をさせていただきます。

設備面でも、患者様にリラックスしていただけるよう、ゆったりとした待合室や診療室を設けております。さらに四日市にある当歯医者では、診療方針を患者様にもきちんと納得していただいてから患者様お一人おひとりに合わせた診療を行っていきたいと考えています。

ですので、四日市にお住まいの患者様が診療についてわからないこと・疑問に思うことを、お気軽にスタッフに聞くことができる雰囲気づくりということも大切にしています。四日市の歯医者・にいみ歯科医院にご来院された患者様が、いつまでも楽しく食事ができ、笑顔で健やかな人生を過ごしていただけることを願っています。

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