にいみ歯科ブログ

【インプラントのデメリット】インプラント治療を受けられない場合とは?

2021年8月20日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

何かしらの理由で歯を失ってしまった場合、歯を補う方法の一つにインプラント治療が挙げられます。しかしインプラントは外科処置が必要なため、誰でも受けられる治療ではありません。インプラント治療を受けられない方を解説します。

 

インプラント治療を受けられない方

 

以下の項目に当てはまる方は、インプラント治療を受けられない可能性があります。

・成長期の方

・骨粗鬆症に罹患している方

・糖尿病に罹患している方

・金属アレルギーを持っている方

・放射線治療を行っている方

・重度の歯周病に罹患している方

それぞれ詳しく解説します。

 

成長期の方

インプラントは顎が成長している最中の若年層は受けられません。個人差はありますが、顎の成長はおおよそ20歳頃まで続いています。そのためインプラント手術が行えるのは20歳頃からとなります。

 

骨粗鬆症に罹患している方

インプラントの手術は顎の骨にネジを埋める手術が必要となります。そのため骨粗鬆症に罹患しており、ビスホスホネート製剤を服用しているまたは注射をしている方はインプラント治療を行えません。その理由はビスホスホネート製剤は顎骨壊死を引き起こす可能性があるとされており、インプラント治療では禁忌となっています。

 

糖尿病に罹患している方

糖尿病に罹患している方はインプラント手術時のリスクとインプラント治療の成功を妨げるリスクがあります。

 

糖尿病に罹患しておりインプラント手術を受けた場合、考えられるリスクは術中に低血糖症が起きる可能性があることです。また術後に起こる可能性がる高血糖は、術部の傷の治りが悪くなりインプラント手術の成功を妨げてしまいます。

 

金属アレルギーを持っている方

インプラントに使用する素材はチタンが多いですが、まれに金属アレルギーを引き起こす可能性があります。金属アレルギーをお持ちの方は術前に金属アレルギーの有無を確認することが大切です。また、金属アレルギーを持っていない方でも体内に金属がある限り突然アレルギーを発症することもあります。

 

放射線治療を行っている方

放射線治療を行っている方は、インプラント手術に限らず外科処置は慎重に行うことが大切になります。放射線治療中はお口の中が炎症を起こしやすい状態になっており、骨髄炎を生じる可能性があります。

 

重度の歯周病に罹患している方

重度の歯周病に罹患している方はインプラント前後に歯周治療を必要とします。しかし、インプラント前の歯周治療で改善が見込めない場合は、インプラント治療を受けられない可能性があります。

 

重度歯周病に罹患してい方が術前に歯周病治療を受けずインプラントを行うと、短期間のうちにインプラント周囲炎になり、インプラントが脱落することがあります。

 

まとめ

インプラント治療は歯を失ったときに補う方法として良い方法ですが、ご自身の健康状態によってインプラント手術を受けられない可能性もあります。

 

インプラント手術を希望される方は、歯科医師とよく相談してから適切な治療方法を選択しましょう。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントはどのような治療方法?|特徴とメリットを紹介

2021年8月6日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

歯を失った場合、治療の選択肢の一つにインプラントが挙げられます。インプラントは、顎の骨にインプラント体と呼ばれるチタン製のネジを埋めて、その上に被せ物をする治療方法です。今回はインプラントの特徴とメリットをご紹介します。

 

インプラントの特徴

インプラントは保険が適用しない自由診療のため費用が高額になりますが、インプラント治療の選択をされる方が増えてきています。その理由はインプラントは入れ歯やブリッジと違って自分の歯のように噛むことが可能です。見た目も天然歯のように自然であることから高額でも選ばれる治療方法となっています。

 

インプラントは手術が必要

インプラントは顎の骨にインプラント体と呼ばれる小さなチタン製のネジを埋める手術を行い、その上に被せ物をする治療方法です。そのため身体への負担は少なからずかかるといえます。

 

 

ブリッジや入れ歯は手術は必要ありませんが、ブリッジでは周囲の歯を削って被せ物をしたり、入れ歯では周囲の歯にバネをかけたりすることで周囲の歯に負担をかけます。

 

どの部分でも治療が受けられる

前歯から奥歯までのどの部分でもインプラントを埋めることができます。また全部の歯を失っていてもインプラントを入れることが可能です。この場合は4~6本のインプラントを埋め込み、歯の並びが一体化した補綴物を入れる治療方法か、インプラントで入れ歯を支えるインプラントオーバーデンチャーとなることが多いです。

 

インプラントのメリット

インプラントのメリットを紹介します。

 

自分の歯のように噛める

インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、自分の歯のようにしっかりと噛むことができます。

違和感が少ない

入れ歯と異なり、周囲の歯にバネをかける必要がありません。そのため違和感が少なくて済みます。またバネをかける必要がないため、周囲の歯に負担がかかることがありません。

見た目が良い

インプラントは見た目が良く、まるで歯肉から歯が生えているかのように自然な見た目をしています。被せ物も審美性が高いセラミックなどを用いることで天然の歯と同じような見た目になります。

 

まとめ

インプラントの特徴とメリットを紹介しました。インプラント治療は手術を必要とするため、糖尿病や高血圧の方はインプラント治療を受けられない可能性があります。インプラントを検討されている方は、歯科医院での適切な検査、診断を受ける必要があります。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラント周囲炎は健康な歯に影響する?

2021年7月16日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

失った歯を補うためにインプラントは確立された治療方法ですが、インプラントも「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病に罹患します。しかし今回は、インプラント周囲炎が健康な歯に影響があるか解説します。

 

インプラント周囲炎とは


インプラント周囲炎はインプラントの歯周病と言われるように、歯垢が原因で起こる病気です。インプラントの周りに炎症を起こしている状態を「インプラント周囲粘膜炎」といい、骨にまで進行したものを「インプラント周囲炎」といいます。

 

インプラント周囲炎の原因は、歯垢による細菌感染や歯ぎしり、食いしばりなどの負担がかかった場合に、インプラントと骨の結合が破壊され、周りの歯肉に炎症を起こします。進行すると骨が溶けてしまい、膿が出たりインプラントが動揺したり、脱落する可能性があります。


歯周病とは

 

歯垢が原因で、歯肉の炎症を起こし、進行すると歯を支えている骨を溶かす病気です。日本人の8割が罹患しているといわれており、ほとんどの方が自覚症状がないため、気づいたときには進行している場合がほとんどです。

 

インプラント周囲炎と歯周病の違い

 

歯周病とインプラント周囲炎も、歯垢の中にある細菌が原因です。細菌の種類も類似ていおり、天然の歯の歯周病部位から、インプラントに伝わり、感染することが確認されています。

 

インプラント周囲炎は健康な歯に影響する?

 

インプラント周囲炎が健康な歯に影響するかは、報告されていませんが、インプラント周囲炎と歯周病の原因菌が類似していることから、インプラント周囲炎に隣接している歯への影響はあると考えられます。

 

インプラント周囲炎の治療方法

 

インプラント周囲炎の原因は、歯垢による細菌感染や歯ぎしりや食いしばりなどの負担にあることから、プラークコントロールや定期的なメンテナンス、かみ合わせの改善が行われます。重度の場合は外科的処置を行うことがあり、保存できない場合はインプラントの除去を行います。

 

初期

機械的清掃

中等度

機械的清掃と抗菌、殺菌療法

重度

外科的処置や再生療法、インプラント除去

 

まとめ

歯周病に罹患している場合、インプラントへの影響があるので、事前に歯周病治療を行ってから手術を行うことが一般的です。また、確認はされてませんが、歯周病とインプラント周囲炎の原因となる菌は類似していることから、隣接した歯にも影響があると考えられています。

 

インプラント治療を受ける際は、検査や治療を行う歯科医院に通院することをおすすめします。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントに寿命はある?|インプラントの寿命を縮めてしまう原因

2021年7月2日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラント手術を希望しているけれど、寿命が気になる方も多いのでは?

 

インプラントはメンテナンスや、セルフケアを怠らず受けることで長く使用できます。今回はインプラントの寿命と寿命を縮めてしまう原因について解説します。

 

インプラントの10年生存率は約90%以上

研究ではインプラントの10年生存率は、約90%と報告されています。個人差はありますが、目安として平均寿命は10〜15年以上といわれています。なかには30〜40年以上と長持ちするケースもあります。

 

10年経っても約90%の方がインプラントを問題なく使用していることから、平均寿命は10年よりも長いと考えられます。

 

インプラントの寿命が短くなる2つの原因

インプラントの寿命が短くなる原因に「噛み合わせの問題」と「メンテナンスをしていない」が挙げられます。

 

噛み合わせの問題

歯ぎしりやくいしばりなどインプラントに強い力がかかると、埋入したインプラントや、アバットメントが緩くなたり、被せ物が欠けてしまったりと寿命を縮める原因となります。

 

対策は就寝時に装着するナイトガードで、インプラントを守ることができます。

 

またインプラントは骨と直接結合しているため、血液の供給がありません。そのため噛む力が強いと感染症になりやすく、炎症が起きやすいとされています。

 

メンテナンスをしていない

インプラントはメンテナンスが非常に大切です。インプラントと歯肉の間に汚れが蓄積したまま放置すると、インプラントの歯周病になる可能性が非常に高くなります。

 

インプラントの歯周病は「インプラント歯周粘膜炎」と呼ばれ、重症化すると「インプラント周囲炎」になり、骨に炎症を起こします。このような状態になると、インプラントが脱落する原因となります。

 

セルフケアも非常に大切ですが、メンテナンスは自分では落とせない汚れをしっかり落とします。メンテナンスは怠らないようにしましょう。

 

インプラントの寿命を長持ちさせるコツ

インプラントの寿命を長くするコツは、定期的なメンテナンスとセルフケアが非常に大切です。また使用していて違和感があれば、すぐに歯科医院に相談することも寿命を長くするコツです。

 

定期的なメンテナンス

歯科医院の定期的なメンテナンスでは、クリーニングのほかにレントゲン撮影を行いインプラントを支えている骨の量を見ます。

また噛み合わせの確認を行い、問題があれば噛み合わせの調整をします。

 

特殊な器具で着脱可能なインプラントの場合、アバットメントや被せ物の緩みを締め直すことができます。

 

メンテナンスはインプラントだけではなく、お口全体をチェックします。そのため残った歯の健康を守るためにも、必ず定期的なメンテナンスを行いましょう。

 

しっかりとセルフメンテナンス

セルフメンテナンスは自分で行うメンテナンスです。最終的な被せ物を入れた後、歯科医師や歯科衛生士から歯磨き指導を受けます。

 

インプラントは歯ブラシや歯間ブラシ、フロスといった道具を使用して汚れをしっかり落とす必要があります。

 

難しいからと諦めずに歯間ブラシやフロスを使いこなし、毎日汚れを落とすことで、寿命を伸ばす可能性が高くなります。

 

まとめ

インプラントの平均寿命は10〜15年と非常に高いです。長持ちさせるには、定期的なメンテナンスとしっかりとセルフケアを行うことで長持ちする可能性が高くなります。

 

また違和感や異変を感じたら、次のメンテナンスまで我慢をするのではなく、すぐにインプラント手術を受けた歯科医院に連絡をしましょう。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントは医療費控除の対象!所得税を軽減するポイントを解説

2021年6月18日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラント治療も医療費控除の対象です。インプラント治療は高額なので、少しでも負担を抑えたいもの。そこで、医療費控除についてポイントを解説します。

 

インプラントは医療費控除の対象

インプラントは医療費控除の対象です。確定申告のときに控除申請をすることで、所得税の軽減が期待されます。

 

医療費控除は、1月1日から12月31日までに100,000円以上の医療費や薬代を払った場合に、申告することができます。生計をともにする家族の分と合算して申告ができます。

 

万が一、申告を忘れてしまっても過去5年間にさかのぼることが可能です。

 

1年間に支払った治療費には、インプラントの治療費や薬代、通院のために利用した公共交通機関の交通費が含まれます。

 

インプラント治療費の10%〜40%が戻ってくる

実際にインプラントの治療費で、どのくらいの還付金があって、住民税が安くなるか気になるところです。実際に例をあげてみましょう。

 

例えば総所得が400万円、インプラントの治療費が50万円だとします。保険金などの補填金0円として計算すると、医療費控除額は40万円です。

 

還付金の計算は、医療費控除額に所得税率を掛けたものになります。総所得が400万の場合、税率は20%なので、8万円が所得税の還付金として戻ってきます。

 

さらに医療費控除は翌年の住民税に適用され、医療費控除額の10%を軽減します。この場合4万円の住民税の軽減が期待できます。

 

医療費控除の金額

以下の計算式で医療費控除の金額が求められます。医療費控除の上限は2,000,000円です。

 

医療費控除額=1年間の医療費の合計額−保険金などの補填金−100,000円

 

年収が200万円未満の場合は、以下の計算式で金額を求めます。

 

医療費控除額=1年間の医療費の合計額−総所得金額の5%

 

保険金などの補填金とは、医療保険や健康保険から支給されたお金のことです。

 

医療費控除の還付金

以下は医療費控除の還付金の計算式です。

 

医療費控除の還付金=医療費控除額×所得税率

 

所得税の金額は以下の通りです。


                               

課税される所得金額

税率

194万まで

5%

195万〜329万9,000円まで

10%

330万〜694万9,000円まで

20%

695万〜899万9,000円まで

23%

900万〜1799万9,000円まで

33%

1800万〜3999万9,000円まで

40%

4000万円以上

45%

   国税庁 所得税の税率

 

医療費控除は翌年の住民税にも適用されて減額される

医療費控除は翌年の住民税にも適応されます。計算式は以下の通りです。

 

減額させる住民税=医療費控除額×10%

 

インプラントの医療費控除に必要な書類

2017年の確定申告から領収書ではなく、医療費控除の明細書の提出が必要になりましたが、領収書は5年間保存する必要があります。

 

保険組合に加入している場合、「医療費控除のお知らせ」が届きます。インプラント治療は自由診療のため、医療費控除の明細書の記入が必要です。

 

医療費控除のお知らせと併用して、医療費控除を受けることができます。医療費控除の明細書は国税庁のHPでダウンロードが可能です。

 

まとめ

インプラント治療は高額ですが、インプラント治療は医療費控除の対象になります。医療費控除を利用することで、費用を抑えることが可能です。

 

確定申告は難しい、面倒くさいと考える方もいるかと思いますが、年間の医療費が100,000円を超えるなら、ぜひ活用したい節税制度です。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 


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インプラント治療は保険が適用されないのはなぜ?理由を解説します

2021年6月4日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラント治療は失った歯を補うための治療方法の一つです。高額な治療になりますが、条件が揃うと保険が適用されます。

 

インプラントは保険が適用されない自由診療

インプラント治療は一部の症例を除いて保険が適用されない自由診療です。事故や病気が原因で、顎の骨が広範囲にわたって失ってしまった場合は、保険適用が可能です。

むし歯や歯周病で失った歯は、保険適用外です。そのため負担する費用が高額になります。

 

保険が適用になるインプラント治療とは

保険適用が可能な場合、条件付きで「広範囲型顎骨支持型装置埋入手術」を行います。

 

・先天性疾患により顎の骨の1/3以上欠損している状態

・外傷で顎の骨が1/3失っており、上顎洞や鼻腔へと繋がっていると診断された場合や、下顎の切除を必要とする場合

・骨移植によって顎の骨が再建される場合

・顎の骨の形成不全

 

また歯科大学附属病院や規模の大きい病院など、国から認められた施設でなければ保険が適用されません。どこの病院に行っていいかわからない場合は一度、かかりつけの歯科医院で相談することをおすすめします。

 

インプラント治療が高額な理由

インプラント治療はコストがかかる治療です。使用する器具・機材が非常に高額で、感染症対策の環境を整えるために、使い捨てのガウンを使用するためコストがかかります。

 

また最終的な被せ物は精度を高めるため、保険診療では使用しない特殊な材料を用いて型を取ります。被せ物の素材も保険適用外です。セラミックやジルコニアといった白い素材を使用するため、費用が高額になります。

 

インプラントは1本埋入するだけでも、非常に時間とコストがかかる治療方法のため高額になります。

 

まとめ

保険適用が可能なケースは、先天性疾患や事故で大きく顎の骨を失ってしまった場合に限られています。むし歯や歯周病で失った場合、自由診療となります。

 

通常の保険治療よりも器具器材、人件費、感染症対策といった費用がかかるため、今後も保険適用される可能性は低いと考えられます。

 

インプラントはほとんどの症例で自費診療になります。金銭面で不安があり、インプラント治療を希望される方は、初診時に歯科医師としっかり相談しましょう。

 

悩みや疑問があればそのままにせず、解決してから治療を受けることが大切です。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントに種類はあるの?|使用するインプラントの種類を知っておくべき理由

2021年5月21日 (金)

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

インプラントには世界中の各メーカーから販売され、その数はなんと100種類以上。日本でもおよそ30種類のインプラントが販売されています。

 

4種類の代表的なインプラントメーカー

日本も使用されているインプラントの種類は、なんと30種類以上。各メーカーから様々な種類のインプラントが販売されていますが、インプラントにトラブルがあった際、会社が倒産してしまって、部品が取り寄せることができないケースも。

 

インプラントはメーカーごとに規格が異なります。引っ越しなどでインプラントを入れた歯科医院に通えなくなった場合、代表的なインプラントメーカーを使用していれば、これまでと変わらず継続してメンテナンスを行えます。

 

ノーベルバイオケア社

ブローネマルク教授が世界で初めて、インプラントと骨の結合を発見してから世界で初めてインプラントを作った老舗メーカーです。40年以上の歴史と実績を誇っており、世界のトップ企業となっています。

 

ストローマン社

ノーベルバイオケアに次ぐ、実績を残している大手企業。数多くのインプラント関連製品を販売しており、世界で70カ国以上に提供され、世界シェア率1位を誇っています。

 

アストラテック社

1985年に開発されたインプラントです。インプラントの性能が優れており、骨とインプラントの結合は、通常3ヶ月〜半年ほどかかりますが、アストラテック社は1ヶ月程で結合が可能です。

 

ジンマー・バイオメット・デンタル社

インプラント体に特殊な加工をすることで、骨とインプラントの結合を高めており、骨の量が少ない方でもインプラントを入れることが可能です。アメリカではシェア1位を誇っています。

 

インプラントは種類によって構造が違う

各メーカーによって素材や構造が異なります。素材や構造によって使用する部品や器具が異なるので、種類も把握しておきましょう。

 

素材の種類

基本的なインプラントの素材は、チタンが99.8%以上の純チタンやチタン合金が使用されます。骨と結合がしやすく、強度があるのが特徴です。

 

また、骨と結合性は劣りますが、成形しやすく、形状記憶する特徴があるチタン・ニッケル素材を使用しているメーカーもあります。

 

インプラントの構造

インプラントの基本的な構造は、人工歯根である「インプラント体」、人工歯である「上部構造」、人工歯根と人工歯を連結させる「アバットメント」の3つの構造からなります。

 

メーカーによって、インプラント体とアバットメントが一体化している1ピースタイプと、インプラント体とアバットメントを連結させる2ピースタイプに分かれます。

 

使用するインプラントの種類を知っておこう

インプラントは入れたら一生安心できものではなく、何らかのトラブルが起きた場合はアバットメントの交換や、インプラントの除去をしなければなりません。メジャーではないメーカーを使用している場合は、他医院でトラブルの対応が困難になる可能性があります。

 

引っ越しやトラブルといった通院が困難になった場合に備えておくために、少なくとも使用したインプラントのメーカーと種類を知っておくようにしましょう。

 

まとめ

インプラントは入れたら「一生安心」ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。また、トラブルがあった場合、部品の交換やインプラントを除去しなければならない可能性があります。

 

インプラントは体内に人工物を入れているので、どのようなメーカーのインプラントが入っているか、を知っておくことをおすすめします。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

 


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インプラントと差し歯の違いは?

2021年5月7日 (金)

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

患者様のなかにはインプラントと差し歯の違いがわからず、差し歯のことをインプラント誤解されている方がたまに見受けられます。インプラントと差し歯は全くの別物です。今回はインプラントと差し歯の違いを解説します。

 

差し歯とは

差し歯は歯の根っこが残っており、歯の根っこや歯の一部に歯を差し込み、歯を補う治療方法です。専門用語ではクラウンと呼ばれおり、むし歯で歯を削って、必要に応じて歯の根っこの治療を行った後に、最終的な歯を被せます。

 

差し歯の構造

むし歯が進行して、根っこの治療が必要になった場合、最終的に被せ物をして歯を補います。差し歯の構造は、歯の根っこに「メタルコア」や「ファイバーコア」と呼ばれる土台を入れて、被せ物の基礎とします。

土台の形を整えたあとに型を取り、「銀歯」「セラミック」「メタルボンド」「硬質レジン」といわれる被せ物を被せます。

 

インプラントとは

歯を失った場合に、骨に歯の根っこの代わりとなるチタン製のインプラント体を埋めて、失った歯を補う治療方法です。

 

差し歯とインプラントは全くの別物

差し歯は歯が残っている状態で、インプラントは歯を失っている状態に行う治療方法ですので、両者は全く別物になります。

 

差し歯は選択する素材によって、保険が適用される治療方法ですが、インプラントは保険が適用されない自由診療となっています。

 

差し歯のことをインプラントと誤解されている方は、差し歯が土台ごと脱離した場合、「インプラントが取れた」と来院される方も見受けられます。また歯が抜けてしまったら「差し歯にすればいい」と誤解されている方も多いです。

 

トラブルの予防や最善の治療を受けるためには、治療の説明をしっかり行う歯科医院に通院し、説明を理解したうえで治療を選択することが大切になります。

 

まとめ

インプラントと差し歯の違いについて解説しました。差し歯は自分の歯が残っている場合に行う治療方法で、インプラントは歯を失った場合に歯を補うために行う治療方法です。

 

最善な治療を受けるためには十分な説明を受け、理解したうえで治療を行うことが大切になります。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントが失敗する原因は?失敗しないための予防策を紹介

2021年4月16日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

歯を失った場合、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢に挙げられます。以前の歯を同じように噛めることからインプラントを選択される方も増えています。しかし、何らかの理由でインプラントが失敗してしまう方もいます。そこで、インプラントが失敗してしまう理由とその対策を解説します。

 

インプラントが失敗する原因

インプラントは外科的手術が必要な治療方法です。診査診断が不十分、歯科医師の経験不足、インプラントが骨と結合されないなど、インプラントが失敗するケースは、何らかの理由があります。

 

診査診断が不十分

インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科的手術が必要な治療です。CT撮影が行われず診査診断が不十分だと、神経麻痺や動脈損傷など思わぬトラブルの原因となります。

 

レントゲン写真では骨の厚み、神経や血管の走行している位置が分かりません。CT撮影を行うことで、三次元的にそれらの位置が分かり、インプラントを入れる方向が分かります。

 

またインプラントの手術は静脈内鎮静を行う場合もあるため、アレルギーや既往歴、服用している薬など全身の状態をあらかじめ伝えるようにしましょう。

 

歯科医師の知識や経験が不足している

歯科医師の知識や技術、経験不足が原因でインプラントが失敗してしまうケースもあります。

 

歯科医師の技術は測ることは難しく、一つの目安としてインプラントに関する学会に属し、研修にも精力的に参加しているかどうかを院内のホームページや掲示物で確認すると判断がしやすいです。

 

インプラントが骨と結合されない

インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。

 

結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。

 

歯周病に罹患している

歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を行う必要があります。

 

歯周病に罹患していると、インプラント治療後にインプラント周囲炎になり、脱落するリスクが高くなります。

 

インプラントの失敗を防ぐためにすべきこと

インプラントの失敗を防ぐためには、歯科医師とコミュニケーションをしっかりとることや、診査診断を的確にする歯科医院に通院することです。術後もインプラントのメンテナンスを怠らないようにしましょう。

 

歯科医師と十分なコミュニケーションをとる

どの治療にもメリットとデメリットがあります。インプラント治療は保険が適用されない高額な治療なので、事前に治療方法や診断結果をよく確認しましょう。

 

また、歯科医師によって考え方が違うことが少なくありません。歯科医師と「何か合わない」と感じたらセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

 

診査診断をしっかり行う歯科医院を選ぶ

インプラントは事前の診査診断が非常に大切です。診査診断ではCT撮影をし、シミュレーションソフトでインプラントの入れる位置を確認し診断をします。

CT撮影を行わないでインプラント治療を進める歯科医院では注意が必要です。

 

インプラントのメンテナンスを怠らない

インプラントのメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント歯周炎になる可能性が高くなります。

 

インプラントを入れた後は歯科医師、歯科衛生士から歯磨きの方法を身につけます。また定期的な検診やクリーニングも必ず行うようにしましょう。

 

まとめ

失った歯の噛み合わせを回復する治療方法は、インプラントが最適です。しかし高額で外科的処置を行うインプラント治療は、不安が多いもの。

 

失敗しないためには、診査診断や治療の説明をしっかりしてくれる歯科医院を選び、納得したうえでインプラント治療を選択するようにしましょう。

 

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


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インプラントが失敗する原因は?失敗しないための予防策を紹介

2021年4月2日 (金)

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司

 

歯を失った場合、「ブリッジ」「入れ歯」「インプラント」が選択肢に挙げられます。以前の歯を同じように噛めることからインプラントを選択される方も増えています。しかし、何らかの理由でインプラントが失敗してしまう方もいます。そこで、インプラントが失敗してしまう理由とその対策を解説します。

 

インプラントが失敗する原因

インプラントは外科的手術が必要な治療方法です。診査診断が不十分、歯科医師の経験不足、インプラントが骨と結合されないなど、インプラントが失敗するケースは、何らかの理由があります。

診査診断が不十分

インプラントは顎の骨にインプラント体を埋め込むため、外科的手術が必要な治療です。CT撮影が行われず診査診断が不十分だと、神経麻痺や動脈損傷など思わぬトラブルの原因となります。

レントゲン写真では骨の厚み、神経や血管の走行している位置が分かりません。CT撮影を行うことで、三次元的にそれらの位置が分かり、インプラントを入れる方向が分かります。

またインプラントの手術は静脈内鎮静を行う場合もあるため、アレルギーや既往歴、服用している薬など全身の状態をあらかじめ伝えるようにしましょう。

歯科医師の知識や経験が不足している

歯科医師の知識や技術、経験不足が原因でインプラントが失敗してしまうケースもあります。

歯科医師の技術は測ることは難しく、一つの目安としてインプラントに関する学会に属し、研修にも精力的に参加しているかどうかを院内のホームページや掲示物で確認すると判断がしやすいです。

インプラントが骨と結合されない

インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。

結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。

インプラントが骨と結合されない

インプラントは骨と結合することで、噛み合わせの回復ができます。インプラントと骨が結合されないと脱落の原因となります。

結合されない可能性として、インプラントを入れる位置が適切ではない場合や骨にダメージが与えられた場合はインプラントと骨が結合されません。

歯周病に罹患している

歯周病に罹患している場合は、インプラント治療を受ける前に歯周病の治療を行う必要があります。

歯周病に罹患していると、インプラント治療後にインプラント周囲炎になり、脱落するリスクが高くなります。

インプラントの失敗を防ぐためにすべきこと

インプラントの失敗を防ぐためには、歯科医師とコミュニケーションをしっかりとることや、診査診断を的確にする歯科医院に通院することです。術後もインプラントのメンテナンスを怠らないようにしましょう。

歯科医師と十分なコミュニケーションをとる

どの治療にもメリットとデメリットがあります。インプラント治療は保険が適用されない高額な治療なので、事前に治療方法や診断結果をよく確認しましょう。

また、歯科医師によって考え方が違うことが少なくありません。歯科医師と「何か合わない」と感じたらセカンドオピニオンを受けることをおすすめします。

診査診断をしっかり行う歯科医院を選ぶ

インプラントは事前の診査診断が非常に大切です。診査診断ではCT撮影をし、シミュレーションソフトでインプラントの入れる位置を確認し診断をします。

CT撮影を行わないでインプラント治療を進める歯科医院では注意が必要です。

インプラントのメンテナンスを怠らない

インプラントのメンテナンスを怠ってしまうと、インプラント歯周炎になる可能性が高くなります。

インプラントを入れた後は歯科医師、歯科衛生士から歯磨きの方法を身につけます。また定期的な検診やクリーニングも必ず行うようにしましょう。

まとめ

失った歯の噛み合わせを回復する治療方法は、インプラントが最適です。しかし高額で外科的処置を行うインプラント治療は、不安が多いもの。

失敗しないためには、診査診断や治療の説明をしっかりしてくれる歯科医院を選び、納得したうえでインプラント治療を選択するようにしましょう。

三重県四日市市 にいみ歯科医院

歯科医師 院長 新美敦司


カテゴリー: インプラント,院長ブログ

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